「努力は報われる」本当にそうであろうか?
- 公開日
- 2015/07/06
- 更新日
- 2015/07/06
校長室から
いよいよ始まりました、甲子園、地方予選大会が!新聞の片隅に各県の結果が載っていますが、この一試合、一試合に歓喜あり、涙ありは高校野球ファンなら誰しもが容易に想像できることです。新聞の片隅に載っている他県の結果ゆえに、余計にそれが感動として自分には伝わってきます。
3年間一生懸命に取り組んできて負けてしまった、3年間は何だったんだろう、また個人的には一生懸命やってきてベンチにも入れなかった選手もいるはずです。3年生でスタンドで大声を出し応援する彼らは何を思うのでしょう。ここで2年前、柴田先生が話された言葉をもう一度、みんなで考えてみたいと思います。ホームページよりコーピーして載せさせていただきます。
進学した中学校には野球部がなく仕方がなく他の部へ入りましたが、それでも野球へのあこがれが強く、母の反対を押し切り、高校では念願の野球部に入部しました。、やはり最初はみんなよりへたくそでした。それでも朝早くから、夕方暗くなるまでみんなと頑張りました。そして3年になってつかんだ背番号は16番の補欠番号でした。夏の大会が始まり、チームは2回戦で敗退してしまいました。そして一度も試合に出ることなく自分の高校野球は幕を閉じてしまいました。
「努力すれば報われる」その言葉は本当だったのでしょうか。その言葉を信じて頑張ってきただけに、本当に報われたのだろうか、自問自答の日々でした。苦い青春時代の思い出です。
それから月日は流れました。現在まで振り返ると様々な出来事がありました。時には苦しみ、時には悲しむような出来事も多くありました。そして、そこにはひとつひとつを乗り越えていく自分がいました。ひよっとしたなら、高校時代、懸命に白球を追いかけていて何かしらの力がつき、今の力となったのではないでしょうか。あの時の自分があったから今の自分があるのではないでしょうか。「努力は報われる」君たちの年代で結論を出すにはまだ早いのではないでしょうか。
平成25年6月20日 柴田健治 朝会講話より
※写真は昨年度の野球部対犬中のものです

