菊池雄星、あなたを支えるのは・・・。
- 公開日
- 2015/07/07
- 更新日
- 2015/07/07
校長室から
7月5日、プロ野球西部、菊池投手は八回一死まで2安打1失点で5勝目をあげました。たったそれだけのことなんですが、実は彼の生き方は人に勇気と希望を与えてくれるのです。
高校1年と3年で甲子園で150キロ超えを経験し花巻東高校に菊池雄星(きくちゆうせい)ありと騒がれ、ドラフト会議当日は6球団による1位指名を受け、競合の末、西武へ入団と誰もが彼の活躍は約束されたようなものに感じたはずです。ところがそこに待っていたものは・・・。彼の入団後の経過を挙(あ)げてみます。
2010年:シーズンでは左肩痛の発症により一軍登板なし。
2011年:二軍生活の後、6月30日、オリックス戦で初勝利し、涙する。この年は9試合に先発し4勝1敗。
2012年:プロ入り後の最速となる150キロを記録する。この年は4勝3敗。
2013年:前半は調子が良く9勝をしていたが、異変があったという左肩の炎症で夏場に登録抹消され、そのままシーズンを終了。この年は9勝4敗。
2014年:、前年の活躍から一転不振に落ち、5勝11敗。
このように考えると期待された中での成績を収めることができたのは2013年の9勝の時だけでした。その年も途中から登録抹消でしたので、いかに苦しい正月を毎年迎えていたかわかるのです。本年度のここにきて5勝は実にすごいことなんです。世間の期待に負けていく選手は少なくありません。
彼を調べていくと趣味・特技のところにバレーボール、水泳、器械体操、習字、ピアノ、ソロバン、将棋、絵、読書とあるのです。特に本は寮に持ち込んだ数は半端ではないそうです。これらの趣味の何かが彼を必死に支えているよな気がするのです。単なる野球だけの選手ならもう終わっているのではないかとさえ感じるのです。考えすぎでしょうか。とにかく順風満帆(じゅんぷうまんぱん)な人生から思うようにいかない泥沼の人生まで味わった彼を応援したいです。

