「銀の雨」 悲しい別れを表現した曲です
- 公開日
- 2015/08/05
- 更新日
- 2015/08/05
校長室から
松山千春さんの「銀の雨」ご存じですか。恋人の夢の為に自ら身を引く一人の女性を表した曲です。松山さんの曲「旅立ち」の歌詞と共通するものが感じられます。
『貴方と暮らしたわずかな時間 通り過ぎれば楽しかったわ』
この二人は同棲していたのでしょうか、いきなり悲しい歌詞が飛び込んできます。「通り過ぎれば楽しかったわ」ともう精算できているのでしょうか。嫌々、とんでもない。この曲を聴いていくとそれがよくわかります。
『これ以上私がそばに居たなら あなたがだめになってしまうのね』
多分、彼が、大きく成長していく時なんでしょうか、「私があなたの足を引っ張ってしまう。ここにいてはだめ、都会に出て勝負するとき、チャンスを逃さないように」と考えた彼女が、別れを決意したのではないでしょうか。
『いつの間にか 降り出した雨 窓の外は 銀の雨が降る』
銀の雨とは何でしょうか。彼女の涙だと思います。好きな人のためを思って身を引く、そんな辛いことはありません。彼女は一生懸命自分で自分を納得させようとするのですが、涙が止まらないのではないでしょうか。
『あなたがくれた 思い出だけが ひとつふたつ 銀の雨の中』
人は思い出が多すぎるほど、忘れようとしても忘れられないものなんです。そんな彼女の切なさが伝わってきます。
『ごめんと私に いってくれたのは あなたの最後の優しさですね』
彼もここで別れを無理に決意しているのです。どうしてこんなに愛し合っているのに別れなくてはいけないのでしょうか・・・。そこまで話を戻したい気分です。そして彼女はそれに答えるようにいいます。
『いいのよ あなたについて来たのは みんな私の わがままだから』
悲しい曲です。こんな二人多くないでしょうか。松山千春さんの中でも一押しの曲です、「銀の雨」聴いてみてください。