先月、回転寿司に行ったんです。すごい賑（にぎ）わいで、待っている方も多く見えました。その中にお母さんと兄と妹の２人連れの姿を見つけたのです。お母さんと言っても若く、２０代に見え、身なりも高級品ぽい服装でした。お子さんも小学校入学前ぐらいでした。お子さんは無口で二人で会話することもなくあまりなく、少し気になりました。この３人、みんなと離れて外でじーっと待ってみえました。

この店、すわる席がカウンターとボックスに別れ、どちらかを選ぶようになっていました。この３人はボックス席と書かれたようです。何故なら、後からきた方が先にカウンター席に通されたからです。時間が経（た）ち、外で待ってみえた、お母さん達も中で座って待ってみえました。『まだあの人たちの席が空かないのかな』と思いつつ横目でお母さんたちを見ていました。

待つこと１時間、ようやく席に通されました。３人でボックス席に座られました。でも、そこでも３人に笑顔を見ることができないのです。普通、お寿司を食べにきたなら、兄弟でも笑顔見せ、ふざけあったりすると思うのです。３人が何も話さず。控えめな姿で食べてみえたことが何故か忘れられません。周りではお酒も入った家族連れの会話も進み、その対照的だった３人の姿が・・・。晩秋の夜、お店を出ると、はく息も白くみえました。