フォークを聴こう 【赤ちょうちん】
- 公開日
- 2015/12/30
- 更新日
- 2015/12/30
校長室から
かごや姫の「赤ちょうちん」をご存じですか。かごや姫と言うと「神田川」がものすごく有名ですが、この「赤ちょうちん」もすごく人気があった曲なんです。悲しい曲で、貧しい中で一生懸命愛し合い、やがては別れ、その苦しさがうまく表現されています。
「あのころふたりのアパートは裸電球まぶしくて」で始まります。裸電球なんて今の子は知りません。ただの電球で、昭和そのものです。
「貨物列車が通ると揺れた、ふたりに似合いの部屋でした」線路近くのアパートに同せいをしていたのでしょうか、きっと狭い畳の部屋だったと思います。
「月に一度のぜいたくだけどお酒もちょっぴり飲んだわね」給料が入った時は屋台に座った様子がわかります。
2番では、「雨が続くと仕事もせずにキャベツばかり、かじってた」となり日頃は日雇い生活だったのでしょうか。
「あなたと別れた雨の夜、公衆電話の箱の中、ひざを抱えて泣きました」と今では見られない公衆電話ボックスが出てきます。ここの部分の彼女の様子が簡単に想像つく方は悲しい青春時代を送ってきた方でしょうか。(おぃおぃ)
彼女、彼との赤提灯での思い出が一番あるのでしょうか、赤提灯を見るたびに彼の姿を探してしまうのです。これが、実に悲しいのです。
一度、聴いてみて下さい。作詞は「神田川」を書かれた喜多条忠さんで、喜多条さんが書かれる詩は本当にすごいです。