学校日記

終業式より  【みなさん、良いお年を】

公開日
2015/12/22
更新日
2015/12/22

校長室から

8月2日:2年生みんなで暑中見舞いを書いた。宇佐見亮太君からなんと暑中見舞いが届いた、何度も何度も読み直した。彼の気持ちが嬉しかった。

9月3日:3年生の教室に入ると新研究のノートが積んであった。何気なしに一番上の吉村千夏さんのノートを見た。ノートだけで足りなく紙をはってそこにも調べたことが書きまくってあった。彼女一人ではここまで書くことないだろう、だれか他にもいるのだろうと思った。クラスが成長していると感じた。

9月9日:台風が近付いていた。さすがに、台風が上空通過で今日は学校休みと思ったが、なんと10時30分に暴風警報が解除された。生徒諸君も驚いたと思うが先生方も驚いた。松田優作の「なんじゃ〜こりや〜」の世界だった。

9月19日:体育大会の日だった。1500mで3年1組の石田君が走っていた。彼は陸上部でも投てき専門で走るのが苦手な生徒である。ましてや長距離などと思い、多分、誰も出ないから自分がと思って出場したと思う。後日、掃除中の彼に立派だったよと言ったなら、「渡辺君もそうですよ」と教えてくれた。こんな二人がいるクラスはすごいと思った。

10月10日:管内駅伝大会があった。宮田君が1区で健闘していた。彼の今までの挫折感は半端でない。何度も走ることをあきらめたのではないだろうか。彼がトラックに戻ってきた姿を見て、多くのことを思い出した。

10月26日:1年生の廊下で森初花さんと加藤愛理さんに会った。二人とも手を洗ったがハンカチをもっておらず、ピグモンみたいに手をぶるぶるさせ自然乾燥させていた。仕方がないので、バーバーリーのハンカチを貸してあげた。遠慮するかなと思ったなら、さっと持って行き、手を拭いて、ビタビタのしわしわで返してくれ、目が点になった。

10月29日:1年名古屋分散学習だった。美化係のテーマ「来た時よりも美しく」を受け、二俣駿君は道端のゴミまで拾い、持ち帰ってきたと聞いた。3年生はこの日は長島スパーランドに出かけた。帰ってきた時、「楽しかった」「校長先生ありがとう」という声を何度も聞き、嬉しかった。2年生のテニス部の鈴木さん達が「来年は私達はどこへいくのですか」と目が長島となって聞いてきたので「南知多ビーチランド」と答えておいた。

11月13日:朝、近藤菜月さんと話した。彼女は朝でも帰りでもいつも明るい。こんな子をお嫁さんにすると、いつも笑いが絶えない家庭ができないだろうか。3年生ではこの他に岩元稚香さんがそう感じる。2年生では坪内真白さんに感じる。みんないい部屋ネットのCMに出てもらいたい。

11月14日:県駅伝大会だった。野津さんには驚いたが次をつないだ4人の成長にもっと驚いた。雨の中での応援となったが、歓声あがるそのかたわらで2年生の長谷部乃愛さんが一人でみんなのナップが濡れないように移動させたり、テントを濡らさないように頑張っていた。彼女の献身的な行いがいつまでも心に残った。

11月22日:佐藤はるかさんが門で忘れ物を届けてもらおうと待っていた。今年の3年生の忘れ物は新研究が8割だった。それだけどうしても出さなくてはいけないという気持ちがどの生徒にもあり、提出率は100%に近いと聞いている。今の2年生にこの緊張感がなんとか伝わらないだろうか。

12月3日:合唱コンが行われた。どのクラスも一生懸命歌っていた。そこにクラス、学年、学校への思いが感じられた。曲紹介では誰一人、原稿を読まなかった。みんなが一生懸命、覚え、自分の言葉で曲紹介を行ってくれた。これも授業中の原稿から目を切り発表しようの表れと思う。また、2年生の銀賞発表の時、2年5組には喜びがなかった。いかに金賞だけを目指して努力してしてきたかがわかった。

12月7日:アルミのサッカーゴールがきた。サッカー部のリクチユウジ君から前々から移動に大変だから買ってくださいと言われていたものである。実際、ソフト部の子達が練習試合で移動をさせるに大変で、いつ怪我が起きても不思議でない状態であった。サッカー部、ソフト部の子達が喜んでくれることがうれしかった。これで野球部の土入れ換え、サッカーゴール、外のバスケットボード、吹奏楽部のチャイム、ウォータークーラーと要望有るところは全て換えてきたつもりである。全て生徒達の頑張りへのお返しである。

12月15日:3年生徒とよく話す。誰もがみんな進学の不安と希望をもち、それでも彼等なりに一生懸命頑張ろうとしていることが伝わってくる。多くの生徒が私立・公立の推薦を望み、それに応えてあげたい気持ちで一杯になった。みんな頑張っている、この学年だから。ただ、遅刻・欠席の多くてそれができない生徒には申し訳ない気持ちになる。

12月16日:ひさびさに駅伝練習を見た。1・2年生の多くが参加していた。前半組と後半組に分かれて1000mを走っていた。必死に走る姿、応援する姿、そしてその人数の多さ、本当に宮中が成長しているなと感じた。ここまで来るのに何日かかって、どのような先生と生徒のどのような苦労があったかは忘れてはいけない。

さて、多くのよい子を見た2学期でした。この他にも毎日、当番でないのに黒板の日付を描き込んでいてくれた3年2組の岩田桃さん、週予定を書いていてくれた中村沙姫さんなどの声も先生に届いています。きっともっともっと宮中のために頑張った生徒がいると思います。ありがとうございました。

冬休みに入りますが、交通事故には十分注意、決して道に飛び出すことないようにしてください。2年生諸君にはお願いがあります。是非、初詣に行ってください。そして、進路に対し誓いを立ててください。みなさん、良いお年を迎えて下さい。
              平成27年12月22日  
                    宮田中学校長 飯沼元康