学校日記

フォークを聴こう 【ホームにて:中島みゆき】

公開日
2016/02/13
更新日
2016/02/13

校長室から

中島みゆきさんの「ホームにて」をご存じですか。この曲は多くの方が考えられるように、都会に出てきた方が、『もう故郷に帰ろう』と思い、それでも決心ができず、切符を握りしめながら涙したという曲なのでしょうか。

「ふるさとへ 向かう最終に乗れる人は 急ぎなさいとやさしい やさしい声の 駅長が街なかに叫ぶ」
■:これは現実にはあり得ない光景です。上野駅では駅長がホームに来て、ここまで具体的には叫ばれないと思うのです。だから、駅長さんが『思いきって帰りなさい』と背中を押しているように感じたことを歌詞に表されたのではないでしょうか。

「振り向けば 空色の汽車はいま ドアが閉まりかけて灯りともる 窓の中では帰りびとが笑う」
■:空色の汽車はブルートレインでしょうか。東北の方へ走る電車ではないでしょうか。幸せそうな車内の様子と、帰ろうか、どうしようか悩み苦しむ若者との対比が見事に描かれています。

「かざり荷物をふり捨てて」
■:かざり荷物ってなんでしょう。家を出るときに見栄張って飛び出したことでしょうか。このままでは帰ることはできない、一旗上げるまではという意地やプライドでもあるのではないでしょうか。

「街に街に挨拶を振り向けばドアはしまる」
■:この街に街に挨拶をは多分、思い出の風景が走馬燈のように流れて、もう見ることもないんだと感じている様子だと思います。そして、決心がつかぬ間に電車のドアは閉まってしまったのではないでしょうか。

この曲は名曲中の名曲と言われています。是非、聴いて下さい。夜の都会発の電車を思い浮かべ・・・。