フォークを聴こう 『祈り:長渕剛』
- 公開日
- 2016/03/13
- 更新日
- 2016/03/13
校長室から
『 祈 り 』
この曲は、あまりにも悲しい曲で、天国へ旅立った彼女へ想いを込めて書き上げています。長渕さんは当時大学へと入学し、実家のある鹿児島から福岡へ転居したのです。その時、高校時代の同級生の女性とアパートで同棲生活を送っていたのです。
しかし、その事が長渕さんのお母さんの耳に入ってしまうのです。このような生活を心配されたお母さんは長渕さんと彼女を強引に別れさせてしまわれたのです。
それから二人は会えない日々が続き、長渕さんは東京へ出るのです。そして、『巡恋歌』によってデビューし、一躍有名になっていくのです。
そんなある日、福岡で一緒だった彼女が東京で生活していることを知るのです。長渕さんは彼女と再会したのです。相談にものってあげたのですが、そこには埋められない溝もあったかもしれません。そして、彼女との永久の別れ・・・。彼女を救えなかった思いが曲になっています。
■「お前が去ってくその前に なぜに電話くれなかったか」
「 やさしすぎるお前のことだから それが思いやりのつもりだったのか」
:これは手に取るように、二人の間の「さよなら感」が伝わってきます。
■「俺たちいつでもひとつなんだと、あれほど話し合ってきたよね」
:二人で生活していた頃、いつもそう話していたのでしょうか。
■「二人でいくつもの夜をこえて、新しい朝が目の前だったのに」
:これは福岡の二人の生活、嫌、東京ではないでしょうか。もう一度、一緒になろうと話されていたのではないでしょうか。
■「深く瞳を閉じて 今 天女のように お前は一人、空に帰る」
:彼女との別れ・・・。
...
長渕さんはライブで昔懐かしい 曲をよく歌ってファンを喜ばせるのですがこの「祈り」だけは決して歌われないそうです。よほどの想いがこの曲にはあるのではないでしょうか。
誰でもですが、16歳から25歳頃の恋は辛すぎます・・・。写真は福岡の中州屋台通りです。長渕さんも彼女と歩いたと思います。