学校日記

お父さんのための車博物館【トヨタ2000GT】

公開日
2016/03/27
更新日
2016/03/27

校長室から

トヨタ・2000GTは、ヤマハ発動機が開発及び生産し、トヨタ自動車が販売した1967年(昭和42年)から1970年までに作られた高級自動車です。誰がなんと言おうとも、今でも日本の車の王様です。当時、車には絶対の自信をもっていたアメリカが映画「007 は二度死ぬ」で採用したのもこのトヨタ2000GTなんです。

販売価格は238万円でした。1967年の大卒初任給が2万6,200円ぐらいでしたので、今で言えば1,500万円〜2,000万円に相当するでしょうか。

ところで何故にヤマハ制作でしょうか。当時のトヨタにはまだそこまで技術力がなかったと言われています。ヤマハ発動機は戦時中に航空機用の可変ピッチプロペラの装置を製造していた技術があり、モーターサイクル業界に参入しても成功していたんです。

またヤマハ発動機は楽器メーカーが源流で、楽器の材料となる良質木材の取り扱いに自信をもっており、インパネとステアリングホイールは任せておけというものでした。だから室内は木目の今でも通用するインパネとなっているのです。

もし、この車を街中で見れば誰もが振り返ると思うのです。いまの価格知ってみえますか?値段はあって無いようなもので、何千万とします。それと最近、この車をつくる会社が出てきて、エンジンは今のトヨタと一緒で外装だけトヨタ2000GTそっくりになっているのです。これでもすごい値段です。とにかく、これ以上の車はないと言われているトヨタ2000GTです。