学校日記

落合流リーダー学を学ぶ!

公開日
2016/05/07
更新日
2016/05/07

校長室から

5年ぐらい前の話です。中日はまだ落合監督の時代でした。その落合監督がインタビューに答えた内容が今でも忘れません。

当時、中日はキャッチャー谷繁選手故障の後、小田選手、小山選手、前田選手がキャッチャーを努めてきましたが、今まであった貯金は使い果たし、ヤクルトとも離され、その時は3位でした。そこへ谷繁選手が戻ってきての巨人戦で、勝利した後の記者のインタビューで


「谷繁選手の復帰で落ち着きが出たのでは?」と聞かれるのです。

「そういう質問はちょっと、どうか。じゃあ、今まで出てた人はどうなの?」
と切り返されたのです。

落合監督は今まで頑張ってきた小田・小山・前田選手の頑張りを認めてみえるのです。もし、「谷繁が戻り、落ち着きが出ました」を認めると他の3人は『俺は認めてもらってないんだな』と考えられても仕方がありません。とっさに質問に不快感を示した落合監督でした。

校内でも同じようなことはないでしょうか。一人を誉めたり、たたえたりするとその反対に誰かが悲しめることはないでしょうか。部活でも優勝した顧問ばかり誉めていると、では優勝できない顧問は何もやってないということにつながらないでしょうか。

例えば、クラスで掃除を頑張っていた子が数人いた時、一人だけ誉めてしまうと、他の子はどうなんだという話にならないでしょうか。誉めることはすごくいいことですが、反面、傷付ける人が出てこないかまで考え、誉めなくてはいけません。

落合監督の配慮、学んでいきたいものです。