学校日記

校内めぐり 156 【借りたなら何が付いてくる】

公開日
2016/05/09
更新日
2016/05/09

校長室から

朝、部活終了後にサッカー部の一人の生徒が新品の傘を持って来て差し出すのです。聞けば学校で借りた傘を壊してしまったみたいで、家の方が新しいのを買いそろえて持たせて頂いたのです。「これね、学校の忘れ物で持ち主がないのを置き傘にしているのだから弁償なんてしなくていいよ」と伝えたのですが、彼は受け取っていただきたいと聞きませんでした。
ありがたく、頂いておきます。考えたのです。こんなに置き傘を大切にしてくる生徒もいれば、いい加減に扱う生徒もいます。借りるということの意味、借りたなら何が付いてくるのだろう、今一度、生徒達に考えてもらう場にしようと思ったんです。
今日の出来事を最大限に学校で活かさせていただくのが恩返しと思いました。

バスケット部の練習試合どうだったと林君に聞いたのです。彼、一生懸命、教えてくれたのです。「扶桑中学校と最初リードしていて、途中から2年生が出てひっくり返され、最後に3年生が出たのですが、追いつけなかったと、おまけに僕と岩井君は5ファーウルで退場してしまって・・・」『また林君と岩井君?』これからこの二人は5ファーウルの男と呼ぼうと思いました。それにしても本校、桜木花道君、多すぎです。

野球部の竹森君に「最近、調子どう?」と聞くと、バッティングの調子悪く、今、左で打つ練習している」と教えてくれました。『今頃から・・・?』思ったのですが、「残されたわずかなチャンスにもチャレンジしていく」、「ダメなことにいつまでもしがみついていない」顧問の指導姿勢がわかります。辛いけど決して無駄なことではないと思いました。「頑張れよ!」と短く言ったのですが、心より良い結果が出ること祈っての言葉でした。