朝会より 【交通事故で逝ってしまった大切な方々】
- 公開日
- 2016/05/16
- 更新日
- 2016/05/16
校長室から
さだまさしさんの「償い:つぐない」の曲、聞いて下さい。毎回、給料をもらうと郵便局に走り、周りから貯金が全ての奴と言われていたのが、実は過去に大きな事故を起こし、一人の男性の命を奪ってしまってみえたのです。その旦那さんのお奥さんに許していただこうと償いのお金を払い続けていたという本当にあった物語がさだまさしさんによって作られ、歌われたのです。
交通事故はいかんとです。高校の同級生の彼女の話です。免許取ってあまり年月経っていなかったのです。名古屋の交差点で事故したんです。右折車とぶつかってそのまま天国へ逝ってしまいました。彼女を大好きだった友達いたんです。お通夜の日、棺桶にしがみついて泣いていました。でも彼女は他に好きな人いたと聞いていました。少し複雑でした。
交通事故はいかんとです。バイクが大好きな少年でした。陸上部で頑張って走っていたんです。でも先生、途中で学校、かわってしまったんです。彼、陸上部、最後まで頑張ることできなかったようです。中学卒業してバイクの後ろに乗っていたようです。そのバイク壁に激突したんです。前の子は助かったんです。でも後ろの彼は放り投げられ逝っちゃいました。雨のお寺の告別式でした。連絡うけ体操服で駆け付けたんです。暗い中でのあじさいの花が妙に心に残りました。
交通事故はいかんとです。宮中の前の道、東に行くところに歩道橋があるのです。部活終えた生徒達が職員室に必死に掛けてきたんです。「子供がはねられた」と。二人乗りで後ろに乗っていた児童、車にぶつかりポーンと跳ねて道に横たわっていました。信号見ないで自転車交差点に入っちゃったんです。こんなに簡単に逝くなんて思いもしなかったとです。小学校5年生で命絶つってどうなんでしょう。想像できますか。
交通事故はいかんとです。土曜参観の家に帰ってからの事でした。道路に飛び出し、車にひかれたのです。14歳の短い命でした。体操部の部員でした。うまく飛び跳ね、逃げられなかったのでしょうか。お父さん、お母さん辛すぎた毎日でした。
交通事故はいかんとです。中学卒業してすぐの話でした。生活乱れて毎日、何をすることもなく、先輩の運転するバイクの後ろに乗っていたんです。バイクが事故って後ろに乗っていた彼、即死でした。そばかすのある目のかわいい少年でした。葬儀に集まってきたメンバー、ツッパリ風の少年少女、多かったです。みんな泣いてました。
交通事故はいかんとです。犬を散歩していたお母さん。横断歩道上で車にはねられてしまったんです。お通夜では車の運転してみえた方もみえました。お父さんが運転していた方に怒鳴る声がむなしく響いていました。
交通事故はいかんとです。加害者も被害者の家族も人生が大きく変わります。どうか、この世から交通事故がなくなること祈るばかりです。この生徒の中にも交通事故で悲しい経験をした人もいます。悲しかったでしょう。辛かったでしょう。でも天国から必ずあなたを見てみえると思います。頑張ってください。改めて哀悼の意を表させていただきます。