校長です・・・、校長です 724 【いざ鎌倉】
- 公開日
- 2016/06/09
- 更新日
- 2016/06/09
校長室から
校長です。ある雪の日に一人の僧が訪ねてきました。
校長です。「どうか一夜泊めてもらえませんか」と。
校長です。家の主は非常に貧しかったのです。
校長です。でも栗飯を炊き、もてなします。
校長です。夜になると一段と寒くなりました。
校長です。貧しさゆえ、いろりにくべる薪(まき)もありません。
校長です。今まで大切にしていた盆栽を切り倒します。
校長です。そして、いろりの中に放り投げたのです。
校長です。僧はビックリして主を止めようとします。
校長です。それでも惜しみなく燃やします。
校長です。僧は主人の素性(すじょう)を尋ねたのです。
校長です。家の主は話してくれました。
校長です。「佐野源佐衛門常世といいます」
校長です。「一族にだまされ、落ちぶれてしまいました」
校長です。「それでも武士の心は捨ててはいません」
校長です。「もし一たび鎌倉に大事が起きれば」
校長です。「『いざ鎌倉』と一番に馳せ参じる覚悟です」と。
校長です。後年、鎌倉へ軍勢が集められます。
校長です。集めたのは、北条時頼でした。
校長です。言葉に違わず、常世は一番に馳せ参じました。
校長です。常世は軍勢の前に呼び出され顔を上げて驚きました。
校長です。常世の目の前にいた北条時頼はあの時の僧でした。
校長です。忠節に感激した時頼は、常世に領地を与えました。
校長です。これが「いざ鎌倉」の話です。
校長です。何かあったなら、恩を忘れずに駆け寄りますの意味です。
校長です・・・、校長です。