校長です・・・、校長です 725 【理想の彼女 日高美奈】
- 公開日
- 2016/06/10
- 更新日
- 2016/06/10
校長室から
校長です。星飛雄馬が初めて好きになった女性知ってみえますか。
校長です。飛雄馬、よそ事考え気の弛(ゆる)みだったのです。
校長です。スタンドの女の子にボールを当て怪我をさせてしまうのです。
校長です。言い訳をする飛雄馬でした。
校長です。付き添いの看護婦さんがいたんです。
校長です。日高美奈さんです。
校長です。彼女、いきなり飛雄馬に平手打ちを食らわせたのです。
校長です。彼女は宮崎の過疎地の村にある診療所の看護婦でした。
校長です。2人はひかれ合うようになりデートを重ねます。
校長です。でも宮崎キャンプが終わりに近づいたのです。
校長です。飛雄馬は東京に帰る日か近づいたのです。
校長です。飛雄馬は美奈さんと別れる決意をするのです。
校長です。巨人の星となるためでしょうか。
校長です。場所は美しい月夜の日南海岸でした。
校長です。お互いに黙りこんで気まずい雰囲気でした。
校長です。その時、美奈さんが砂浜に落ちていた貝殻を拾うのです。
校長です。そして悲しい詩を口ずさむのです。
校長です。ここで飛雄馬は本心を打ち明けるのです。
校長です。「美奈さん君を!君を見ていたい!」
校長です。「じっといつまでもなにもかも忘れて・・・猛烈に!」と。
校長です。でも別れるという不思議な話なんです。
校長です。美奈さんも納得し、最後に尋ねるのです。
校長です。「美奈のどんなところを好きになってくださったの」と。
校長です。飛雄馬答えます。
校長です。「君には、二死満塁ツースリーの切羽詰まった迫力がある」と。
校長です。美奈さん、驚きます。
校長です。「二死満塁ツースリー見抜いたのね星さん!」と。(お〜!)
校長です。飛雄馬が巨人の星になると誓うことにうまくかぶせます。
校長です。「美奈にも星があるの」と。
校長です。そして爪の中の黒い点を見せます。
校長です。この爪の中の星こそ難病の証だったのです。
校長です。おいら調べてみたんです、何の病気か。
校長です。爪のメラノーマで癌の一種です。
校長です。美奈さんは難病に犯され余命わずかでした。
校長です。残り少ない命を恵まれない人への看護に捧げていたのです。
校長です。ここから急テンポで漫画は進みます。
校長です。そして、美奈さんは危篤(きとく)に陥るのです。
校長です。飛雄馬、知らせを受け急いで山奥の診療所に向かいました。
校長です。しかし間に合わず美奈さんは息を引き取っていたのです。
校長です。飛雄馬、死を受けいられず、外に飛び出します。
校長です。木に頭を打ちつけ、額が割れて血が噴き出します。
校長です。血が大量に飛び散ってもなおも頭を打ち続ける飛雄馬です。
校長です。これは子供向け漫画なのかと思わず疑ってしまうのです。
校長です。おいら涙ながらに美奈さんを観ていました。
校長です。美奈さんは子供ながら憬れの女性となりました。
校長です。いつかこんな素敵な女性と知り合いたいと思いました。
校長です。どこでどう間違ったか、今の妻がいます。(おぃおぃ)
校長です・・・、校長です。