大石清伍長の「静(せい)ちゃんへの手紙」
- 公開日
- 2016/07/01
- 更新日
- 2016/07/01
校長室から
神風特攻隊員にまつわる泣ける話です。大石清(おおいしきよし)伍長は大阪空襲で父を失い、重病だった母も亡くされます。幼い妹を親戚の家に預け、清さんは戦場に行くのです。なんと大石伍長が所属するのは神風特攻隊だったのです。当時、妹は小学生でした。妹を一人残して死んでいかねばならい特攻隊員の兄。そんな大石伍長は特攻する日に整備士に手紙を預けるのです。「妹に渡してくれ」と。この手紙【静(せい)ちゃんへの手紙】は有名な話です。
大石伍長は背中に静ちゃんから贈られた人形をかけ南の海に散っていったのです。十代の大石伍長のただひとつ心配だったのは残した幼い妹、静ちゃんだったのです。
もう二度と私達、日本人は愚かな戦争はやってはいけないのです。世界に誓いましょう。また世界中から戦争が無くなることをみんなで祈りましょう。
手紙の一部を紹介します
なつかしい静ちゃん!おわかれの時がきました。
兄ちゃんはいよいよ出げきします。この手紙がとどくころには、沖なわの海に散っています。
思いがけない父、母の死で、幼い静ちゃんを一人のこしていくのは、とてもかなしいのですが、ゆるして下さい。
兄ちゃんのかたみとして静ちゃんの名であずけていたゆうびん通帳とハンコ、これは静ちゃんが女学校に上がるときにつかって下さい。
時計と軍刀も送ります。これも木下のおじさんにたのんで、売ってお金にかえなさい。
兄ちゃんのかたみなどより、これからの静ちゃんの人生のほうが大じなのです。
もうプロペラがまわっています。さぁ、出げきです。
では兄ちゃんはいきます
泣くなよ静ちゃん。がんばれ!
“静(せい)ちゃんへの手紙”はユーチューブで全文みることができます。
https://www.youtube.com/watch?v=nQ0AN524pF4