1学期終業式より 〜1学期を振り返り〜
- 公開日
- 2016/07/20
- 更新日
- 2016/07/20
校長室から
4月3日、吹奏楽部の吉田さん達が今年のクラスを聞きに来た。「担任はどうやって決まるのですか」「生徒指導の長屋先生が担任になるらしいが本当ですか」と聞いてきた。さらに「ボーリングで担任を決めるのは本当ですか」と聞いてきたので「誰先生が言われたの?」と聞くと「小川先生」と教えてくれた。
4月21日 グランドに出てみると阿部さんが怪我をしていてバレー部の練習に参加できていなかった。でも彼女はコートの隅の草を黙々抜いていた。
4月22日 テニス部を観た。鈴木亜依さんが急に大きくなっていたので「大きくなったね」「60いった?」と聞くと、隣の鈴木里菜さんが「体重?」と言ってきた。テニス部の良いところはみんな明るいところである。
4月26日 吉原君のお父さんが亡くなった。いつも豪快に笑い、とっても学校を信頼して下さり、よく学校に来て頂いた父さんだった。葬儀は本当に辛いものになった。彼よりも妹さんの方が泣きじゃくっていただけに心配をした。葬儀には多くの友達がきてくれた。友達は教師にはできない力を与えていることがわかった。
5月11日 2年生のキャンプに行った。体育館の学年の集いやキャンプファイヤーは大いに楽しませていただいた。みんなが学年を意識していることがわかった。火文字のチャレンジという文字がものすごく綺麗だった。
市山美鈴さんが一人、鍋をごしごし洗っていた。用があり、1時間ぐらい離れて戻ってきた時、まだ市山さんの後ろ姿を見た。彼女の意外な面を見た。
5月15日 3年生渡辺裕介君がナイターでサッカーをしている方の手帳を拾った。それを家まで届けてくれた。実は前日に手帳を落としたという電話があり、ないと答えて少し宮田中学校を不信に思ってみえただけに、再度、電話があり、申し訳なさと感謝の言葉がすごく感じられた。
5月24日 修学旅行2日目、夜は学年で集いの時間をもった。この学年のすごいところは学年の絆を大切にするところである。みんなが集会を盛り上げようと頑張っていた。三品君達も盛り上げ隊で頑張っていた。看護師の方が「あの三品君いい顔してるわ。モテるでしょう」と誉めた後、「あんなタイプは自分が本当に好きになった子には相手にされないタイプなんだわ」と言ってみえた。言われた通り、伝えておいた。
5月31日 グランド行くと宇佐見亮太君が一人でシュートを打っていた。そこでロングシュートの勝負をした。みごと負けてしまった。みんなは知らないと思うが、彼はシュートだけでなく敬語の使い方など非常にうまいのである。二人になったときにしか見せない顔がある。
6月11日 掃除の時間、2年5組の濱田ちりさんと中西伶菜さんが裸足になり、渡りの床ゴシゴシブラシで水拭きをしていた。楽しそうに掃除する姿が心に残った。
7月8日、下校際に2年の児島君すれ違った時、サッカーのスーパースター、クリスティアーノ・ロナウドに似ているので「ロナウドに似ているね」と言ったなら、「むっ」という顔をしていた。次の日に「ハンサムな顔と言ってるのに、どうしてムッとした顔したの?」と聞きに行ったが笑っていただけで教えてくれなかった。彼は恥ずかしがり屋で「ありがとうございます」と言えなかったか、それか、ロナウドがロナルドダックのロナルドと勘違いしたみたいだ。そりゃ〜怒るわと思った。
7月9日掃除を見に行くと1年4組の山森君、稲波君達が廃棄された机を分解し、良いところだけとって新しい机を作り替えていた。子供ながらの発想が嬉しかった。
7月10日 管内大会野球部の試合を観た。城東中のバッターに左中間に大きなフライを打たれた。打たれた瞬間、やられたと思ったが、竹森君が必死に走り込み、これをファインプレーで好捕した。竹森君、小学校の時はたけちゃんマンと言われ、そんなに運動が得意な子にはみえなかった。テント内で犬山中学校のお手伝いの3人女生徒が格好いい子見つけで竹森君を応援していた。竹森君が号泣していたのを見て、3人も号泣していた。いつから彼は人にまで感動を与えられる人間に成長したのであろう。
7月16日 管内大会、多くの試合を観に行った。みんな必死に戦っていた。1年時から頑張ってきた姿が何度も思い出された。また彼等の気持ちがよくわかった。「負けたら引退なんや」「もっとやりたいんや」「この仲間ともっと一緒にいたいんや」どの選手も最後の最後まで試合をすてず、戦い抜いた。ソフト部の試合惜しくも7回の攻撃で終了した。整列後にベンチに戻った栗本さん、森藤さんが泣き崩れた。それに2年生が追うように泣き出した。彼女らには彼女らの思い出があるのだろう。いつもはあんなに明るく元気なのに、それが余計に胸をうった。
どの部のみんなも宮田中学校の為によく戦ってくれました。心より校長としてお礼を言いたいです。それにしても、みんなの涙する姿はあまりにも悲しすぎました。
1・2年生諸君にこの敵(かたき)を期待したいです。
さて、いよいよ夏休みです。3年生は夢の詰め替えを急いで下さい。いままで管内大会を目指して頑張ってきて、夢叶わず敗れた生徒諸君、ここからは個人の夢が大切です。1・2年生は3年生の分も頑張って下さい。これからは部活動は君たちの時代です。
事故、健康には十分注意してください。また、木曽川は近付かないで、スマホは決して写真は送らないで、個人のページにも友達の写真は貼らないように、人の悪口も書くような人間にならないでください。いつも宮田中学校の一員である誇りをもっていてください。
夏休み、家の方で何かあったなら学校へ連絡下さい。担任の先生がすぐに伺います。