学校日記

出校日より

公開日
2016/08/02
更新日
2016/08/02

校長室から

“夏草や兵どもが夢の跡”
誰もいないグランドに出て、目を閉じると、管内大会優勝を夢をみて、頑張っていた皆さんの姿を思い出され、松尾芭蕉の奥の細道の一句を思い出しました。

“夏草や兵どもが夢の跡”

大会が駅伝を残して終わりました。数々の涙を見させていただきました。最初に見た涙は川崎さんの西尾張大会の時でした。「もう私、試合終わっちゃった」短い言葉でした。みんなの集合の列にも入れずに、一人うつむいていました。

次はバスケット部女子でした。足が止まり、第3、第4ピリオドと進むに連れ、独りつつ込んでいくシーンが増えてきました。そして敗戦・・・。みんな、泣いてました。あいさつした瞬間から泣いてました。

ソフト部も「こんなはずでない」「負けるはずがない」と必死に戦っていました。最後のバッターもアウトになり、栗本さん、森藤さん、二人が泣き始め、下級生も泣き始めてしまいました。

野球部も忘れられませんでした。1点差、最後まで重かったです。ゲームセットであいさつ終了後にみんな泣き始めました。多くの保護者まで涙を誘いました。保護者の方も一緒に夢を追いかけてみえたのがわかりました。

吹奏楽部も印象に残りました。演奏が終わり外に出てきた顔は涙顔でした。まだ結果が出ていないのに多くの生徒が泣いていました。

まだこの他に隠れて独り泣いてる姿など、伝えたくても伝えられない涙も多くありました。

みなさん、みなさんの流したのは悔し涙でしょうか、それとも、悲し涙でしょうか。僕にはわかりませんが、ただ言えるのは本当に綺麗な涙だったです。人に感動を与える涙でした。みんな、母校のためにここまで戦ってくれてありがとうございました。僕の思い出として大切に保管させていただきます。

また、今回の大会を通じて多くの応援の姿をみさせていただきました。テニスの会場にはサッカー部の生徒が、バスケット部男子の会場には野球部、バスケット部女子の姿が、野球部の会場にも多くの生徒が、吉原君の県大会決勝には宇佐見君の姿が、吹奏楽にも坊主頭3人が、その他にもどの会場にも多くの宮中生徒を見ることができました。この学年、友達をすごく大切にしてくれてることがわかりました。それもすごく嬉しかったです。

さて、一つの夢を追いかけてきたのは一段落ですが、3年生諸君は落ち着いて、落ち着いて、夏休みを送って下さい。そして今まで頑張ってきた自分を将来のことを踏まえて今一度見つめ直して頂きたいです。1・2年諸君、シード権を取りに行こうではありませんか。今までと同じレベルの練習をしてきたなら同じ結果になるのです。何かを変えなくては勝てません。期待しています。