学校日記

柔道で勝つことの難しさを知りました

公開日
2016/08/08
更新日
2016/08/08

校長室から

オリンピック始まりました!柔道で勝つことの難しさを知らされました。柔道の女子52キロ級で3大会連続出場の中村美里選手です。初戦となる2回戦で一本勝ち。準々決勝もゴールデンスコア方式の延長にもつれたものの最後は一本勝ち。相手の選手はフラフラでした。

ところが準決勝ではマイリンダ・ケルメンディ選手(コソボ)に指導の差で敗れるのです。この指導、『え!』と思うほど早くきました。最後の最後までこの指導の差が詰まらず、これで負けるのです。3位決定戦では、地元のエリカ・ミランダ(ブラジル)相手に延長でに大内刈りでで有効を取り、銅メダルを獲得したのです。

インタビューで「悔しいです」3位の喜びなど全くない彼女です。家族の声援を聞かれ、そこで初めて涙をこらえるように語り、彼女の強さを見ました。

もう一人海老沼匡選手、オール1本勝ちで準決勝を迎えたのです。準決勝の相手は、昨年の世界選手権覇者で世界ランク1位のアン・バウル選手(韓国)でした。アン・バウル選手が積極的に戦わないということで指導を受けるのです。これは逃げ切れると思ったのです。残り時間も少なくなり、寝技で時間を稼げられるところで、海老原選手、立って審判を見つめるのです。これは海老原選手にとっては『寝技勝負はしません。相手を立たせて下さい』のアピールだと思うのですが、審判は『もう体力が残っておらず、攻められません』と取ったのではないでしょうか。ここですかさず指導が入りました。

柔道の指導は大きすぎです。柔道はどんなに受け身の立場にいても相手の力を利用して投げるところに醍醐味があるのですが、この間(ま)を戦う意志に欠けると判断されると、非常に辛いものがあります。審判が非常に難しいと思った競技でした。