甲子園を語ろう(8)東邦最終回、大逆転!
- 公開日
- 2016/08/14
- 更新日
- 2016/08/14
校長室から
甲子園は魔物が住んでいます。東邦対八戸光星は最終回にとんでもないことが待っていました。何故か9回裏、甲子園が異常な雰囲気になりました。甲子園全体で拍手が起きたのです。逆転を信じて激励の意味での拍手だったと思うのです。高校野球ファンはドラマを期待するのです。本当にドラマのスタートだったのです。
2009年夏、新潟県勢初の甲子園決勝進出を果たした日本文理高校、中京大中京を相手に6点を追う最終回の攻撃を迎えたのです。そして9回二死走者なしからなんと、打者一巡の猛攻で1点差に詰め寄ったのです。その時のピッチャーは現在広島の堂林投手でした。皆さんには記憶ある方も多くみえると思います。今日の9回裏の攻撃を見ていて、あの試合を思い出しました。
あの時、改めて高校野球の怖さ、醍醐味を知ったのですが今日の最終回はこれと匹敵するものが感じられました。一人一人が次のバッターを信じて単打をねらっていく。つなげにつなげ、よくぞ5点を取りました。
それと、みんなの笑顔、昔なら泣きながらのベンチだったと思うのですが、みんなが最期まで“いける、いける”と思う、そして笑う、時代は変わりました。そして、もう一人、まるでジャンヌダルクのような女生徒のマネージャーの存在。ベンチを見てても楽しかったです。ジャンヌダルクの笑顔も勝利につながったことを忘れてはいけません。