学校日記

内藤大助さんが背中で教えてくれたこと

公開日
2016/09/04
更新日
2016/09/04

校長室から

内藤大助さんをご存じですか。元プロボクサーで世界フライ級王者にもなられました。内藤さんは幼いときから母親一人に育てられ、貧しい生活で中学時代はトタンの家や兄のお下がりの制服などから「ボンビー(貧乏)」と呼ばれるようになったそうです。さらにいじめに発展し、暴行なども受け神経症の胃潰瘍を患うまでに追い詰められたそうです。

高校へはそのいじめ友達から離れるように進学し、ようやく普通の生活に戻れたそうです。
卒業後には定職にも就けず苦労されたそうです。ある日、書店で目にしたボクシング雑誌に刺激を受けボクシングジムに入門するのです。内藤さんはいわゆる自己防衛のためのボクシングだったのですが、入ってみたら無茶楽しかったそうです。周りも一生懸命で、やればやるほど自信がついて、どんどんのめり込まれたそうです。自分を守るために始めたのに、いつの間にかいじめのことなんてどうでもよくなっていたそうです。定職にも就
けなかった、青年がボクシングにより何か自信をつけ、変わっていかれるのです。

学校へ行きたくない、学校つまらない、友達が冷たい、そう思っているのは自分に誇れることが無い証拠ではないでしょうか。人は何かに自信を持った時、変われるし、夢を抱いた時、成長するものではないでしょうか。内藤さんを見ていてそう感じます。生徒諸君、生きる力を付けて下さい。生きる力とはとは自分への自信かもしれません。