学校日記

「思いやり橋」、本校の目指すものがここにはあります

公開日
2016/09/13
更新日
2016/09/13

校長室から

「思いやり橋」をご存じですか。藤里小学校の北側の木曽川に架けられた橋です。昭和38年5月に開通したのです。江南育ちの保護者の皆様には橋が実像の思い出として残ってみえると思います。

この橋、なんと今では考えられない設計になっており、1台しか通れないのです。でも真ん中で数台がすれ違えることができるようになっていたんです。でも片方から4台・5台と突っ込むと真ん中ですれ違えないのです。だから度々トラブルも生じました。口喧嘩、取っ組み合いもあり、警察沙汰もあったと聞いています。それが「けんか橋」と言われるゆえんなんです。地元の方々が中心となり、譲り合いの気持ちをもとう呼びかけられ、譲り合いの看板を設置するなどして「けんか橋」から「思いやり橋」へと変わっていったのです。

この事柄から、2003年(平成15年)、公共広告機構(現:ACジャパン)が思いやりをテーマとした広告を製作。中部地方限定で広告されたこともありました。しかし、交通事情が許さなくなり平成18年に今の橋に立て替えられたのです。

いずれにせよ、思いやり橋に一番近い本校はこの「思いやり」という言葉大切にしていかなくてはいけないと思います。譲り合い、相手のことを思って行動する。本校の目指す生徒像のひとつです。