校長です・・・、校長です 862 【夫婦で営む小さなレストラン】
- 公開日
- 2016/11/29
- 更新日
- 2016/11/29
校長室から
校長です。おいしい小さなレストランがあるのです。
校長です。若い夫婦で営んでみえるのです。
校長です。ご主人の料理はこだわりです。
校長です。料理を待つのに30分はかかります。
校長です。出てきた料理は本当においしい物ばかりです。
校長です。よくこの値段で出せるなと思います。
校長です。でも何より経営が心配です。
校長です。料理の値段、少ない客数、高い敷金、待ち時間の長さです。
校長です。ある日、気が付いたのです。
校長です。ご主人が無茶、気が短いのです。
校長です。すぐイライラされるのです。
校長です。厨房(ちゅうぼう)から雰囲気が伝わってくるのです。
校長です。仕草でわかるのです。
校長です。『今日は機嫌悪いな・・・』と。
校長です。その日は特にイライラされたのでしょうか。
校長です。皿や物をドンと置かれる音が聞こえてきます。
校長です。声まで聞こえてきたんです。
校長です。「何度言ったらわかるんだ」と。
校長です。奥さん、いつもビクビクという感じです。
校長です。常にご主人の機嫌を損なわないように頑張ってみえます。
校長です。その仕草があまりにも可哀想です。
校長です。よくも一緒にいられるものです。
校長です。何言われても「はい」の世界です。
校長です。奥さんがいなかったらこの店やっていけません。
校長です。ご主人、腕ひとつで支えてると思っているのでしょうか。
校長です。この雰囲気が客に悟られるとはまずいでしょ。
校長です。急いで食べる自分がいます。
校長です。サービス業はまずは笑顔ではないでしょうか。
校長です。忙しくて声を荒げるのでしょうか。
校長です。ならば来ない方が良かったのでしょうか。
校長です。心の中はもう来ないでおこうです。
校長です。でも何言われても頑張ってる奥さんいるのです。
校長です。生活が楽になればゆとりもできると思うのです。
校長です。奥さんのために、また来ようと妻と話しました。
校長です。ご主人、奥さんで店がもっていること気付かぬままに。
校長です・・・、校長です。