学校日記

校長です・・・、校長です 872 【怖い連帯保証人】

公開日
2016/12/11
更新日
2016/12/11

校長室から

校長です。教え子と話すと、多くの情報が入ってきます。
校長です。友達やその家族の情報も入ってきます。
校長です。ある日、家族が家を出て行った話などよく聞きます。
校長です。数回、聞いたのが連帯保証人という言葉です。

校長です。お金を借りた友達が返済できなくなるのです。
校長です。そこで、またお金を借りるのです。
校長です。とにかくその友達は必死なんです。
校長です。利子が発生しているので、毎日が勝負なんです。
校長です。借りては返し、借りては返しの自転車操業です。

校長です。その時は貸す会社も返ってこない金は貸せません。
校長です。ならば誰か保証人を付けてくれという話です。
校長です。友達はもう余裕などないです。
校長です。親族にも相手されず、友達に泣きつくのです。
校長です。「俺たち親友だろう」
校長です。「頼む保証人になってくれ」

校長です。友達に言われ断れない彼です。
校長です。しぶしぶ、連帯保証人に印鑑押します。
校長です。書類には連帯保証人としっかり書いてあります。
校長です。それが人生の転落期の始まりでしょうか。

校長です。ある日、わけもわからぬ請求書が届くのです。
校長です。友達が借りた金の返済です。
校長です。「借りた彼に請求してくれ」と突き放します。
校長です。でもこれは認められないのです。
校長です。これが保証人と連帯保証人の違いです。
校長です。連帯保証人はその主張さえできないのです。

校長です。怒った彼は友達の家に行くのです。
校長です。「家や土地、売って金にしろ!」と。
校長です。これもむなしいのです。
校長です。連帯保証人は友達の財産強制執行の主張もできないのです。
校長です。結局、彼が自分の家を売って、家庭まで崩壊です。
校長です。頼んだ友達は、依然と変わらぬ生活です。

校長です。印鑑は簡単に押すものではありません。
校長です。頼みに来る友達はその時点ですでに友達ではありません。
校長です。本当の友達なら苦しみまで与えません。
校長です。自分可愛さだけの付き合いだったんです。

校長です。連帯保証人には決してならないようにお願いします。
校長です。相手が火の車で来ていることわからなくてはいけません。
校長です。頼みにきた時、すでに友達はもう昔の友達ではないのです。
校長です。友達には自己破産していただかなくてはいけません。

校長です・・・、校長です。