「バレンタインデーなんてなくなればいいんだ!」〜17歳の叫びより〜
- 公開日
- 2017/02/11
- 更新日
- 2017/02/11
校長室から
モテない男を代表して熱くバレンタインデーを語りたいです。
バレンタインデーはいつ頃から日本で流行(はや)るようになってきたのでしょう。思い出してみても私の中学時代にはなかったのではないでしょうか。しかし、高校2年の時からバレンタインデーの思い出がしっかりあります。
クラスに体育系の僕たちと違う文化系の男の子達がいました。その頃は『モテるのは運動ができる体育系の僕たちだ』と思っていました。実際、グランドで練習していると多くの女子生徒が見に来ていてくれました。森田健作さんの番組が流行り、淡い純愛の時期だっただけに、常にみんなは『俺を応援に来てくれた』と思っていたんです。
ところがバレンタインデーの日のことでした。その文化系の一人が同じ部の僕たちが憧(あこが)れの女の子からチョコをもらったのです。それは可愛い、おしとやかな彼女です。よりによってこんなキザな彼にあげなくても・・・。しかも、この彼は、わざわざチョコが入った袋を机の横にかけ、チョコが見えるようにしているではありませんか。
これにはみんな、気分超悪かったです。教科担任の先生も先生で、目に付いたなら注意して、「こら、こんなもの学校ではいかんだろう!」とか「おまえには人の気持ちわからんのか!」と叱ってくれればいいのに、何も言われませんでした。でも一人の先生が注意してくれたのです。その時はその先生は「えらい!」と思いました。
文化系の男子は部の中でいつも女子と接しているのです。そこには我々体育系と違いアドバンテージがすでに存在しているのです。この時『いかん、文化系の男子は部活でハーレムの世界だ・・・』『文化系の男子がモテるのだ』と知りました。
今年もバレンタインデーがやってきますが、あの油ぎった顔で文化系の男の子を羨(うらや)ましく思って、文句を言っていた頃を思い出します。
「バレンタインデーなんてなくなればいいんだ!」〜17歳の叫びより〜

