『自分の子どもだけがうまく育つ』ということはあり得ません。仲間とともに。
- 公開日
- 2017/06/07
- 更新日
- 2017/06/07
学校生活
「ことばの教室だより」にかかれていた、精神科医・佐々木正美氏のことばからです。
子どもは仲間と一緒に育ち合うものです。「自分の子どもだけうまく育つ」なんてことはあり得ないことです。自分の子どもと一緒に、うまく育ってくれる子どもが周りにいなければ、うちの子もちゃんと育っていきません。植物でも魚でも、環境が良ければまわりの仲間と一緒にすくすく育っていきます。子どもが健康に、健全に育つために必要なのは、子どもたち自身がお互いに共感し合う環境です。共感しながら育つと、自分が何かの分野で仲間よりも上手にできたときも、不健康な優越感ではなく、非常に健康な感情、ある種の誇りをもてるようになります。
健全な誇り、共感という感情は、自分に不十分な部分があれば仲間から分けてもらえばいいんだ、誰かに頼ればいいんだ、自分の努力が足りなかったのかという内省や自己洞察力につながっていきます。