創造性、オリジナリティは『模倣』から生まれます
- 公開日
- 2017/07/05
- 更新日
- 2017/07/05
学校生活
「ことばの教室だより」にかかれていた、児童精神科医・佐々木正美氏のことばからです。
画家をめざして美術大学に入学すると、必ず優れた古典的な名作の模写を課せられます。どちらが本物か分からないほどに忠実に模倣することができて、はじめてオリジナリティ、自分自身の創造性を発揮することができるといいます。まず、先人が築いてきた業績、作品を深く知ることで、その技術を学ぶのです。創造性のある作業の背景には、必ずこうした模倣があります。
しかし、自閉症のこどもは「模倣、まねる」ことが苦手であるため、創造力が育ちにくいといわれています。つまり、日課となっている習慣以外のことをするのが不安なのです。でも、そのような中で、図書館で一緒に画集を見たり、CDの音楽を聞いたりしたとします。そんなとき、こどもが気に入りまねようとした場合、ともに喜び大いに褒めてあげてください。「真似る」ことから、子どもの可能性が広がっていくのです。