「春の七草」と「秋の七草」の違い
- 公開日
- 2019/01/05
- 更新日
- 2019/01/05
その他
■春の七草とは,芹(せり)・薺(なずな)・御形(ごぎょう)・繁縷(はこべら)・仏の座(ほとけのざ)・菘(すずな)・蘿蔔(すずしろ)の7種です。
この野菜を刻んで入れたお粥を「七草粥」といい,一年の無病息災を願って1月7日に食べられます。
秋の七草とは,萩(はぎ)・尾花(おばな)・葛(くず)・撫子(なでしこ)・女郎花(おみなえし)・藤袴(ふじばかま)・桔梗(ききょう)の7種です。
秋の七草は春の七草のように,食べたり何かの行事をするものではなく,秋を代表する草花で,観賞するものです。
春の七草は,年初に芽を出した草を摘む「若菜摘み」という風習に由来し,中国の「七種菜羹(七種の野菜の汁物)」と合わさって,1月7日に七草粥を食べるようになったといわれています。
■秋の七草は,万葉集で山上憶良が詠んだ「秋の野に 咲きたる花を 指折り かき数ふれば 七種の花」と「萩の花 尾花 葛花 瞿麦(なでしこ)の花 姫部志(をみなへし) また藤袴 朝貌の花」の2首の歌が由来といわれます。
歌の中で「朝貌」とあるのは,桔梗の説が有力とされるが,朝顔・木槿(むくげ)・昼顔などの説もあります。