東日本大震災を経験された方のお話をうかがってきました
- 公開日
- 2016/01/22
- 更新日
- 2016/01/22
地域情報
愛知江南短期大学内には0〜2歳の乳幼児に対象を特化した避難所が設けられています。昨年2月、市との協定に基づいて発足したもので、全国的にも珍しい試みです。
22日、一時避難所(北部中学校)から短大への避難を体験する防災訓練が行われました。そのプログラムの中に、東日本大震災を経験した釜石市の保育士の方のお話をうかがうというものがありました。いい勉強の機会と思い、参加させていただきました。
写真のように釜石と短大を回線でつないだテレビ会議の形式で行われました。震災当日園児を連れて避難し、ともに避難所生活を送ったという保育士の方から、当時の生々しい状況や、経験の中で感じたこと、皆に伝えたいことなどをうかがいました。
お話の中で、特に強調されていたのは、次のようなことです。
「保護者の皆さんに特に心がけていただきたいのは、日頃から災害時の対応について話し合い、『まず自分の安全を守る』意識を家族一人一人が持っておくことです。」
釜石地方で受け継がれていた「津波てんでんこ」という言葉を耳にしたことがある方は多いと思います。津波が来たら、取る物も取り敢えず、肉親にも構わずに、各自てんでんばらばらに一人で高台へと逃げろ」「自分の命は自分で守れ」という意味です。この精神が、多くの小中学生が津波の被害を免れた「釜石の奇跡」につながったともいえます。
江南市に津波は来ないでしょうが、「自分の命は自分で守る」という意識を大切にし、正しい判断、行動力を育てるべく、学校でも指導に当たっていきたいという思いを強くしました。