「うわあ、すごい　いくつたまごがあるんだろう」　

　　「全部で　150個はあります。
　　　しかし、この中でちゃんと大人になれるのは、２匹か３匹ですよ」

「本当か!?」

　　「本当です」

「ぼくはタナゴだ。にげて、にげて、にげのびて、かくれんぼのチャンピオンになってやる！」
「それなら、おれはくいしんぼのチャンピオンだ！」

　二匹の関係性に気づくライギョとタナゴ。
　しかし、明るく振る舞う二匹の演技に、多くのことを考えさせられる。