「校長式辞」
「『舵をとれ!』の学年訓で
様々な活動を
全力で取り組んできたみなさん
『6年生』という名の船は、
確実に、帆に風を受け、
舵をとってきました
ぜひ、これからも
これまで以上に、
感謝の気持ちを大切にして、
次の「港」へ向けて、
それぞれに舵をとって、
進んでいってください」
2017.3.16 卒業式校長式辞
厳しい寒さから解き放たれるかのように、校庭の木々が芽吹き、日、一日と春らしさを感じる頃となりました。
本日は、公私ご多用のところ、多数のご来賓の皆さまのご臨席を賜り、卒業式を挙行することができました。高いところからではございますが、厚く御礼申し上げます。ありがとうございます。
保護者の皆様、お子様のご卒業、誠におめでとうございます。ここに至るまで、ひとえに我が子の成長を願って、精一杯、育ててこられました保護者の皆様方には、心よりお祝い申し上げます。
そして、本日、古知野北小学校を巣立つ87名の皆さん、ご卒業、おめでとうございます。
たった今、世界に一枚しかない卒業証書を手渡しました。世界遺産の一つである「無形文化遺産」に登録された「美濃和紙の手漉き」の技術で、この秋に、自らが心を込めて漉きあげたものに、名前を入れた卒業証書です。まさに、世界にたった一枚しかないものです。先ほどの授与では、さわやかな返事と、晴れやかな笑顔で卒業証書を受けとってもらいました。まさに、そんな卒業証書を受け取るにふさわしい、堂々としたものでした。
さて、今年度は「舵をとれ!」の学年訓で様々な活動を全力で取り組んできたみなさん。
87名を乗せた大きな船が、その乗組員の心を一つにして進むことは、なかなか簡単なことではなかったと思います。順風満帆で、スムーズに進むときもあれば、向かい風に阻まれ、思うように進めなかったこともあったかもしれません。
しかし、修学旅行では、新聞に掲載された「箸袋のありがとう」の記事のように、さわやかな風が吹く中を進むことができました。
そして運動会では、大きな歓声と拍手をいただいた「組体操」。初めて小学校の運動会をご覧になられた1年生のお母さんから、「5年後にここまで成長するなんて、すばらしいですね」とお褒めの言葉をいただくなど、感動の風が吹く中を進むことができました。
また、学芸会では、最上級生らしい迫真の演技で、運動会と同様に、大きな感動の風が吹く中を進むことができました。
「6年生」という名の船は、確実に、帆に風を受け、舵をとってきました。
16世紀のフランスの哲学者である、モンテーニュは、こんな言葉を残しています。
「目指す港がないような航海をしていたら どんな風が吹いても助けにならない」と。
この言葉は、「目標がないと、どんな支援があっても、成長につながらない」という意味です。しかし、皆さんは、今日という日の「港」に向けて航海をしてきたからこそ、確実に進むことができたのでしょう。
ところで、今年度は、心を揺さぶられる、感動的なニュースがたくさんありました。
大リーグで活躍するイチロー選手が、日米通算の世界記録を達成したり、大リーグ記録を達成したりしました。
また、水泳に、陸上、卓球やバドミントン、柔道やレスリングなど、多くの代表選手の活躍に湧いた、リオデジャネイロ・オリンピック・パラリンピックは、特にみなさんの記憶に鮮明に残っていることでしょう。
そして、スポーツ以外では、「オートファジー」という仕組みを解明した成果が認められ、ノーベル生理学・医学賞を大隅良典さんが受賞したニュースもありました。
これらのニュースが報じられると、必ず、該当者の口から聞かれたのは「感謝」という言葉でした。多くの人が、家族に、仲間に、そして支えてくれた人や、応援してくれた人に、その気持ちを伝えたいと言われていたのが、とても印象に残っています。
皆さんも、家族や先生、友だちなど、多くの人の支えで、今日の日を迎えることができたと思います。そして、これからも、さらに多くの人に支えていただきながら、成長をしていくことでしょう。
ぜひ、これからも、これまで以上に、感謝の気持ちを大切にして、みなさんの「夢」や「目標」である、次の「港」へ向けて、こんどはそれぞれに舵を取って進んでいってほしいと思います。
結びとなりますが、本校の教育活動に対し、常に、温かいご支援ご協力賜りました多くの皆様に、深甚の敬意と感謝を申し上げますと共に、本日お集まりの皆様方のご健勝と巣立ちゆく皆さんの輝かしい未来の確かな飛躍を祈念いたしまして、式辞といたします。
平成29年3月16日
江南市立古知野北小学校長 水谷政名