学校日記

ヒトツバタゴ(一葉田子/一つ葉田子)

公開日
2018/04/28
更新日
2018/04/28

校庭の自然

ヒトツバタゴ
自生地が木曽川流域(長野・愛知・岐阜)と対馬で,分布が飛び地のように隔離しています。絶滅危惧2類に指定されていて,自生地では国や各地方自治体の天然記念物にもなっているレアな存在です。

■ モクセイ科 ヒトツバタゴ属 落葉高木
  学名: Chionanthus retusus
  別名:ナンジャモンジャ,ナンジャモンジャノキ
  原産地:日本,中国など 
  花期:4〜6月

■ 花言葉:清廉

■ナンジャモンジャ(ヒトツバタゴの別名)
別名の由来はいくつかありますが,以下の3つが有力?でしょうか・・・。

黄門さま(水戸黄門)がヒトバタゴを見て,「この木はなんじゃ」と家来に聞いたところ困った家来がとっさに「もんじゃでございます」と答えた。

黄門さまが,参勤交代の途中で神埼神社に参詣し,社殿横にある大木を見て,「この木はなんじゃ」と尋ねた。土地の人は聞き取れず「なんじゃもんじゃ」と問い返したところ,黄門さまは木の名と思い「なんじゃもんじゃであるか」といわれた。

東京の青山練兵場(現・明治神宮外苑)の道路沿いに立つ大木の名前がわからなかったので,「何の木じゃ?」とか呼ばれているうちに,いつの間にか「なんじゃもんじゃ」になった。

面白い説ですね。

■ちょっとうんちく
◎名前の由来:
タゴ(田子)は,同じモクセイ科のトネリコの別名です。タゴの葉は複数の小葉で構成される複葉なのですが,ヒトツバタゴは単葉,つまり一枚葉っぱです。一ッ葉でトネリコに似た木なのでヒトツバタゴになりました。

◎雌雄異株:
正確には,雌花のみをつける株はなくて,雄花をつける株と,両性花をつける株がある雄株・両性花異株だそうです。 花が木を覆うように咲くのは雄木の方です。両性花木は,秋に直径1cm程度の楕円形の果実をつけます。熟すと黒くなります。

◎属名の由来:
Chionanthus(チオナンタス)はギリシャ語の雪を表すChion(チオン)と花を表すanthos(アンソス)から。【清廉】な白い花が群れ咲く様子から例えたものです。

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