エンジュ(槐)
- 公開日
- 2018/05/12
- 更新日
- 2018/05/12
校庭の自然
エンジュ(槐)
エンジュは,古北小の玄関の東側に植わっています。
丈夫で大気汚染にも強いことから,道路や公園に植えられていることの多い樹木です。太い幹を伸ばして大きく生長し,葉っぱを茂らせている姿は堂々としています。また,その花や蕾には薬効成分が含まれ,生薬としても利用されてきました。
■エンジュ(槐)の学名・原産国・英語
学名:Styphnolobium japonicum
科・属名:マメ科・エンジュ属(クララ属)
英名:Japanese Pagoda Tree
原産地:中国
開花期:7〜8月
花の色:白,クリーム
別名:槐(エンジュ),槐樹(カイジュ),黄藤(キフジ),三公の木
■エンジュ(槐)の花言葉とは?
『幸福』『上品』
原産地の中国では,高官に出世すると庭に植える風習があり,幸福を呼ぶ縁起のよい木とされていました。このことから,「幸福」という花言葉が付けられました。「上品」は、枝の茂り方や白く美しい花を咲かせるその姿に由来します。
■エンジュ(槐)とは?どんな花や葉っぱをつける植物?
直径70cmほどの太い幹を,高さ10〜25mほど伸ばす高木となっています。枝には羽のように並んで葉っぱをたくさん茂らせます。葉っぱの表面は緑色,裏面は緑白色で短い毛が生え,フェルトのような触り心地をしていることが特徴です。
夏になると,蝶のような形をした小さな花が枝からぶら下がるように咲きます。そして,結実するとマメ科特有のさやを作り,中に種を付けます。この種や花にはルチンという成分が含まれ,止血や高血圧を予防する漢方薬として役立っています。
■エンジュ(槐)の風水の意味は?
エンジュは,その丈夫な性質と名前が「延寿」に通じることから,中国では「出世の木」や「長寿の木」として大切に扱われてきました。日本でも,古事記のエピソードから宇美八幡宮に植えられているエンジュは「平産の幸ある木」とされ,「安産の守り神」として信仰されてきました。エンジュの木を庭に植えると,たくさんの幸せが家に舞い込んできそうですね。また,北に植えると「キタエンジュ」と言われ,魔除けの効果があるとされています。
■ 材
国産材の中では色の濃い木目は美しく,堅牢です。
辺材が白いため,床柱としてもよく使われます。
普通,木は中心の部分が割れる(芯割れ)ため,建築材以外では「芯」の部分は使いません。しかし,槐は芯割れしない性質を持つため,芯持ち材でマグカップを作ることができます。
同じことを他の木ですると,必ず割れて底抜けカップになってしまいます。