キョウチクトウ
- 公開日
- 2018/06/09
- 更新日
- 2018/06/09
校庭の自然
キョウチクトウ(夾竹桃,学名: Nerium oleander var. indicum)は,キョウチクトウ科キョウチクトウ属の常緑低木もしくは常緑小高木。
古北小には,南門の両側に2本ずつ4本のキョウチクトウが植えてあります。この木がなくなってしまった学校も多い中,残っている古北小はすてきだなあと感じます。
■和名の夾竹桃は,葉がタケに似ていること,花がモモに似ていることから。
■特徴
葉は長楕円形で,両端がとがった形。やや薄くて固い。葉の裏面には細かいくぼみがあり,気孔はその内側に開く。
花は,およそ6月より残暑の頃である9月まで開花する。花弁は基部が筒状,その先端で平らに開いて五弁に分かれ,それぞれがややプロペラ状に曲がる。ピンク,黄色,白など多数の園芸品種があり,八重咲き種もある。
日本では適切な花粉媒介者がいなかったり,挿し木で繁殖したクローンばかりということもあって,受粉に成功して果実が実ることはあまりないが,ごくまれに果実が実る。果実は細長いツノ状で,熟すると縦に割れ,中からは長い褐色の綿毛を持った種子が出てくる。
■毒性
キョウチクトウは優れた園芸植物ではあるが,強い経口毒性があり,野外活動の際に調理に用いたり,家畜が食べたりしないよう注意が必要である。花,葉,枝,根,果実すべての部分と,周辺の土壌にも毒性がある。生木を燃した煙も毒。腐葉土にしても1年間は毒性が残るため,腐葉土にする際にも注意を要する。
中毒症状は,嘔気・嘔吐(100%),四肢脱力(84%),倦怠感(83%),下痢(77%),非回転性めまい(66%),腹痛(57%)などである。 治療法はジギタリス中毒と同様である
■中毒事例
枝を箸代わりに利用し、中毒した例がある。
フランスでキョウチクトウの枝を串焼きの串に利用して死亡者が出た例がある。
福岡市では、2009年12月、「毒性が強い」として市立学校に栽植されているキョウチクトウを伐採する方針を打ち出したが、間もなく撤回している。
福岡市での市民の反応