校長先生の特別授業
- 公開日
- 2018/11/08
- 更新日
- 2018/11/08
心に留めておきたい言葉
6年2組の「エルトゥールル号の遭難事故を題材にした授業」を参観させていただきました。
誇りをもって行う献身的な行動は,必ずや相手の心を動かし,正の連鎖を生みます。それは個人間であっても国家間であっても変わりません。個々が行った献身的な行動が,国家をも動かすこととなったエルトゥールル号の遭難事故を題材にして,日本人としての誇りをもって世界の平和と人類の幸福に貢献しようとする気持ちになったのではないでしょうか?
授業の最後に「惻隠の情」という言葉がでてきました。「惻隠(そくいん)の情」とはどういう意味でしょうか。「惻」は同情し,心を痛める意味。「隠」は深く心を痛める意味。つまり,相手を哀れに思い同情するということになります。
人はともすれば,自己中心に考え,自分だけが良ければいいとなりがちです。しかし,それが行き過ぎると,平気で人の悪口を言ったり,人に迷惑をかけたりすることにつながります。自分本位で振る舞ってしまうことになります。そんなときに大切にしたいのが想像力を持つことです。相手がどう思っているのか,少しでいいから想像してみる。相手がどんな気持ちなのか考え,少しだけ寄り添ってみる。周りが見えなくなると,自分本位になってしまいます。ですから,自分の心の中に相手の気持ちを想像できる余裕を持つことが大切かもしれません。
そうすれば「惻隠の情」を大切にできるのではないでしょうか。