サザンカ
- 公開日
- 2018/12/08
- 更新日
- 2018/12/08
校庭の自然
運動場のトイレの横にあります。古北小の隣にある八所社にも立派なサザンカがあります。
■サザンカはツバキ科ツバキ属の一種で,日本の固有種です。基本的な性質はツバキ(Camellia japonica)と似ていますが,以下の点で区別されます。新梢と葉柄,葉の裏表の中央脈,子房に短い毛があり,花弁は基部で合着しないので花が終わると1枚ずつばらばらと散ります。ツバキは早春から春にかけて咲くのに対し,サザンカの野生種は10月から12月に白い花が開花し,晩秋の花として親しまれてきました。ツバキより耐寒性が弱く,四国,九州,沖縄と,本州では山口県に分布が見られます。園芸品種も多く,サザンカ(C. sasanqua)から作出された園芸品種群のほか,現在サザンカの園芸品種とされているカンツバキ(サザンカ‘獅子頭’=C. sasanqua‘Shishigashira’)を中心に作出された品種群,ツバキとサザンカの交雑種のハルサザンカ(C. × vernalis)から作出された品種群も合わせて,3つの園芸品種群として扱われています。
■10月〜12月(サザンカ系園芸品種群),11月〜3月(カンツバキ系園芸品種群),12月〜4月(ハルサザンカ系園芸品種群)
■学校や隣の神社にあるものは,‘笑顔’(えがお)Camellia × vernalis ‘Egao’と考えられます。
ハルサザンカ系園芸品種群。福岡県久留米地方から普及した濃桃色の八重咲き大輪で,白斑の入る系統もあします。花期は11月から3月。