学校日記

卒業式 ー校長式辞ー

公開日
2019/03/20
更新日
2019/03/20

校長日記

卒業式での校長式辞中心部分を紹介します。

本番はアドリブも入るので、細かい点は異なるかもしれません。

−−−−−−−−−前半略−−−−−−−−−
(BGM「西郷どん紀行」サラ・オレイン)

 この曲を聴いたことがある人もいるでしょう。昨年のNHK大河ドラマ「西郷どん」のエンディングで流れました。曲を作ったのは、富貴 晴美(ふうき はるみ)さん。大河ドラマのテーマの作曲者として、史上最も若い人です。 
 彼女は、作曲するとき、時代背景やその人の人生などを調べまくり、努力を重ね尽くしたあとに、ふっと曲が浮かぶと語っていました。 
 私はこれを聞いて、二学期の終業式で、六年生代表の早瀬 涼さんが語った次の言葉と重なりました。 

 ほてっこ学習発表会では、今まで以上に努力し、工夫し、厳しい練習を乗り越えて成果を出し切った。何かが成長したが、それが何かわからなかった。その後、合唱のパート練習で、「音の入り方」などの注意点が頭の中でたくさんよぎった。自分の中で成長したこととは、判断力や自分で考える力だと気づいた。 
 厳しい練習で努力すると、その時はわからないかもしれないが、後になって自分の成長に気づく、という内容でした。 

 人に優しい時代。それはとてもよいことなのですが、ややもすると、自分にも優しくなりすぎてしまい、努力を軽んじ、厳しさに耐えることができない人が増えているような気がします。社会に出て人に何か言われると、心が折れて会社を辞めてしまう人の話も聞きました。  

 花を育てるコツは、根が伸びるまでは水をやりすぎないことだそうです。水を多く与えると、花は自分で根を伸ばしません。それでも生長できるからです。しかし、花が咲いても、風が吹くと倒れてしまいます。 

 みなさんは、これから中学校へ進学します。中学校は、私は根を伸ばす時期だと思っています。いろいろな経験を積み、努力を重ね、将来、自分色の大きな花を咲かせるための準備をしてください。 

 私が好きな偉人の一人、西郷どん、こと西郷隆盛は次のように言ってています。 
 もし困難に遭い、それを乗り切ろうと思うならば、その道を楽しむという心を持つがいい。 
 みなさんも努力を楽しめる人になってください。 

−−−−−−−−−後半略−−−−−−−−−

話を真剣に聴いている卒業生の目が印象的でした。

最高に心に残る卒業式となりました。

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