時代の先を読む力
- 公開日
- 2015/04/05
- 更新日
- 2015/04/05
校長日記
昨日は、岩倉桜まつりへ行ってきました。
名残を惜しむように、多くの人が訪れていました。
五条川の桜というと、忘れられないエピソードがあります。
五条川の桜は、大口町から、江南市、岩倉市にかけて植えられています。
大口町内には、五条川の両岸、約7kmにわたって、2千本のソメイヨシノが植えられています。
桜を植えたのが、故社本悦郎氏です。昭和28年のことです。
当初は、建設局の河川課長に断られたり、田が日陰になると困る農家の人に苗木を抜かれたりと、困難の連続だったそうです。
そのなかで、人々を説得し、自費で植えていったのです。
悦郎氏は昭和26年に村長に、そして37年に初代町長となりました。
そこで行ったのが企業誘致。
近隣市町が当時成長産業であった繊維工場の誘致に特化したのに対して、社本氏は幅広い業種を招聘したのです。
今となってはそれが正解でした。財政力指数が常に1.0を越える、今の大口町の基礎をつくったのでした。
桜並木といい、企業誘致といい、時代の先を読む力のすごさを感じます。
教育も同じ。今の教育の成果が出るのは、子供達が社会の推進者となる20年後、30年後です。先を見据えて、指導にあたっていきたいと考えます。
この話を特集した新聞記事(写真下)をここで見ることが出来ます。
http://www.town.oguchi.aichi.jp/secure/5437/sakura1953.pdf