『世界でいちばん貧しい大統領のスピーチ』
- 公開日
- 2015/04/09
- 更新日
- 2015/04/09
校長日記
私(校長)は、毎日、朝日・読売・毎日・日経・産経・中日各紙の社説に目を通します。
この習慣は、今朝で連続1,871日目になります。
また、時間があるときには、各紙のコラムにも目を通します。
今朝は、すばらしいコラムを見つけました。
中日新聞の中日春秋です。
テーマは、ホセ・ムヒカ元大統領。
私がとても尊敬している人の1人です。
まずは、中日春秋をお読みください。
−−−−−−−以下引用します−−−−−−−−
先月一日まで南米ウルグアイの大統領の座にあったホセ・ムヒカさん(79)は昨年、アラブの富豪から驚くべき申し出を受けた。彼の愛車を百万ドルで譲ってくれと言うのだ
▼その車とは、一九八七年製のフォルクスワーゲン(VW)ビートル。そんな大衆車に億のカネを払おうというのは酔狂な話だが、それは随分と意味深な申し出だった
▼ムヒカさんは大統領になっても公邸には住まず、報酬のほとんどを福祉のために寄付し、郊外の質素な家で妻と二人暮らし。そういう清貧な生き方を象徴するのが、彼の愛車なのだ
▼二〇一二年にムヒカさんが国連の「持続可能な開発会議」で行った演説が、その人生哲学を如実に示している。「貧乏とは、少ししか持っていないことではなく、かぎりなく多くを必要とし、もっともっととほしがることである」
▼そんないにしえの賢人の言葉を引きつつ、彼は訴えた。「水不足や環境の悪化が、いまある危機の原因ではないのです。ほんとうの原因は、わたしたちがめざしてきた幸せの中身にあるのです。見直さなくてはならないのは、わたしたち自身の生き方なのです」(『世界でいちばん貧しい大統領のスピーチ』汐文社)
▼ムヒカさんは結局、「車を買う時に、お金を出し合ってくれた友人たちを裏切りたくないから」と愛車を売らなかった。生きている限り、傍らに置いておくそうだ。
−−−−−−−−−引用終わり−−−−−−−−−−
世界で一番貧乏な大統領、ホセ・ムヒカ元大統領は、リオの国際会議で有名な演説を残しています。
そのスピーチは絵本『世界でいちばん貧しい大統領のスピーチ』(汐文社)にもなり、その生涯は、映画化されようと撮影が進行しています。
そのスピーチの日本語訳は、ここで紹介されています。
リオ会議でもっとも衝撃的なスピーチ:ムヒカ大統領のスピーチ (日本語版)
http://hana.bi/2012/07/mujica-speech-nihongo/
文部科学省は、持続可能な開発のための教育(ESD:Education for Sustainable Development)を推奨しています。
ホセ・ムヒカ元大統領のスピーチは、ESDに大きなヒントを与えてくれます。
写真の出典
世界で最も貧しい大統領の生き方・考え方が心に沁みる
http://matome.naver.jp/odai/2138861428534675801