【校長日記】 公立学校臨時教員等研修会
- 公開日
- 2015/04/29
- 更新日
- 2015/04/29
校長日記
昨日は、公立学校臨時教員等研修会の講師として、尾張教育事務所で模擬授業をしてきました。
尾張地区(愛日・中島・丹葉)116人の期限付講師・臨時的任用教師のみなさんに、教員としての力量を向上させるための研修会です。
新任教員は、指導教官が付いて指導されます。
しかし、講師の人には、例え大学を出て初めての教壇であっても、始めての担任であっても、指導を受ける機会はほとんどないのです。
昨日は、その貴重な機会の一つなのです。
せっかくですので、講義形式ではなく授業形式とし、児童・生徒の立場になって参加してもらいました。
内容は「教員の服務」「人権教育」ですが、実際に受けてもらうことにより、少しでもテクニックを身につけてもらえればと思ったからです。
その形式とは・・・
全員参加型授業です。
これ分かる人
「はい」(挙手)
「はい、○○さん。」
「・・・・です。」
「はい、正解。よくわかりましたね。」
これは、全員参加型授業ではありません。
分かった人だけで進めていく授業です。
もちろん、発展的な内容になると、このようになることもあります。
しかし、ベースの部分はこれではいけないのです。
ではどうするのか?
常に全員を見える形にして、教師の目で確認をしつつ進めるのです。
例えば・・・
1人で代表の子が本を読むことがあります。
教師は、読んでいる子に気持ちが集中してしまいます。
それでは他の子は?
聞いているのか、聞いていないのかがわかりません。
それではいけないのです。
全員参加型授業では、いっしょにくちびる読みをさせます。
声を出さないで、口を動かして一緒に読ませるのです。
これで、全員が参加しているのかいないのかが目に見えます。
参加していない子がわかれば、支援ができるのです。
このような方法はいろいろとあります。
授業参観の折には、自分のお子さんだけでなく、ぜひとも全員が参加しているかに注目してください。