学校日記

【校長日記】第2回 菊池省三先生セミナー in 愛知 −1−

公開日
2015/05/11
更新日
2015/05/11

校長日記

今年1月に続いての第2回 菊池省三先生セミナーin愛知 に参加しました。(写真上)

今回は、犬山国際観光センターフロイデに、全国から130余名が集まりました。

遠くは鳥取、和歌山、大阪、東京、神奈川、三重など。川崎からは大勢のグループで参加していました。
県内も各地から集まってきています。高校の先生も数人いました。
休日にも関わらず、熱心な参加者には頭が下がります。

菊池省三先生は、NHKに取り上げられて以降、特にいろいろなメディアで取り上げられるようになりました。(写真中)
画像出典 http://www.nhk.or.jp/professional/2012/0716/ 

私の理解では、次のようにまとめることができます。

菊池学級は、教師の価値語とそれに対応する誉め言葉で、子供の自己肯定感と学級への所属感を育て、自立・自律・共同する力を育てていきます。
「ほめ言葉のシャワー」やゲームなどで、温かい人間関係の集団をつくり、その中で自分の意見を堂々と話せる子供達が育っていきます。
係活動でも、子供の創意工夫のできる時間と場を与え、成就感・達成感を育てていきます。
しかも、遊び心をとても大切にしています。

その価値観を表す写真がありました。(写真下)

「6−1 成長診断」として、菊池学級の子が係活動として作ったものです。

質問に答えていくと、個々が、SA・A・B・Cのどの段階かを診断できるというものです。
ここで書かれた質問こそが、菊池先生が日頃から子供たちに言っている「価値語」であり、子供達に染みついているものなのです。

ここに書かれた質問を列挙してみます。

・前向きに生きているか?

・自分は積極的か?

・「されど」を大切にしている。

・可視より不可視を大切にしているか?
  不可視とは「思いやり」「友情」など目に見えないもの

・自由な対話ができる?

・卒業までに「SA」の壁を越えられると思うか?
  「SA」とは集団の中の「スペシャルA」の働きができること

・「自分」を誉められるか?

・コミュニケーション力を果たせているか?

・自分のことが大好きだ!

・魂を込めた誉め言葉ができるか?

・「相手」を誉めることができるか?

・他己中ABになっているか?
  他己中とは、自己中心的の反対という意味です。

・みんな笑顔にできますか?

・「群れ」から「集団」に変えられるか?

・人と向き合えることができるか?

・人を牽制できるか?(だめといえるか?)

・自己開示できているか?

・ゆずり合い、助け合いができるか?

・自分と向き合うことができるか?

・男女関係なくできるか?

・学び合える?

・細部にこだわれるか?

・「D」の言葉から「Y」の言葉にかえられる 
  D(どうせ、でも、だって)、Y(はい、よし、やる)

・当たり前のことが当たり前にできるか?


繰り返しますが、これは子供達が書き並べた言葉なのです。
菊池省三先生の教育観がとてもよく表れています。

明日に続きます。