【校長日記】 講演「子どもを取り巻く環境と心の健康」−1−
- 公開日
- 2015/05/13
- 更新日
- 2015/05/13
校長日記
昨日、尾張教育研究会に参加しました。
そこでは、愛知県教育委員会委員 松本 真理子先生の 「子どもを取り巻く環境と心の健康」と題する記念講演がありました。
松本先生は、名古屋大学・発達心理精神科学教育研究センター教授で、子どもの心理を研究してみえます。
講演では、ロールシャッハ・テストのお話を伺いました。
ロールシャッハ・テストは、スイスの精神科医ロールシャッハ氏が開発した性格検査です。
紙の上にインクを落とし、それを2つに折ってから広げると左右対称の図版ができます。
この図版を10枚用いてテストを行います。いつでも図版はできるのですが、実際には、ロールシャッハ氏が用いた図版を使って検査をします。
今朝お見せした、上の図が、最も有名な図版です。
ロールシャッハ・テストは、1921年に使い始めてから現代まで、世界中で同じ図版を用いています。そのため、地域別や時代別の比較が可能なのです。
それでは、図版を見せてから「〜に見える」と解答する時間を比較してみましょう。
みなさんは、昔と今の子で、反応時間はどう違うと思いますか?
答えは、写真下のグラフです。
反応時間が、半分以下に短縮されています。
これは、じっくりと考える力が落ちて、ひらめきで答える傾向を示しています。
現代っ子は、待つことができなくなっているのかも知れません。
続きは後日・・・
なお、ここで紹介したスライドは、松本先生ご本人から掲載許可をいただいています。

