学校日記

【校長日記】 講演「子どもを取り巻く環境と心の健康」−2−

公開日
2015/05/19
更新日
2015/05/19

校長日記

 間が空いてしまいましたが、5月13日の続きです。

 愛知県教育委員会委員 松本 真理子先生の 「子どもを取り巻く環境と心の健康」と題する記念講演の様子をお知らせしています。

前回、今の日本の子どもたちは、昔の子どもたちと比べて、ロールシャッハ・テストへの反応時間が速いということを書きました。

 次に、10枚の図版を見たときの回答数を比較してみましょう。

 結論は、下の上図のようになりました。
 現代の子は、昔の子に比べて明らかに数が少ないのです。
 視覚情報にあふれすぎている現代には、想像力がなくなってきているのかもしれません。
 そしてもう一つ。

 ロールシャッハ・テストでは、全体を見て答える子と、一部を見て答える子とがいます。(中央写真)

 全体を見て答える子の割合を昔と今で比べてみましょう。

 それが下の写真です。

 今の子は、全体を見て答える子の割合が高いのです。

 ここまでをまとめると、次のようになります。

今の子は昔の子に比べて、

短時間で全体を見て判断する。

反応総数が減少している。
 

 次回に続きます。

※ なお、ここで紹介したスライドは、松本先生ご本人から掲載許可をいただいています。