【校長日記】 富士塚の碑文 −5−
- 公開日
- 2015/06/01
- 更新日
- 2015/06/01
校長日記
富士塚の碑文を紹介しています。
5回目は、北西側の面です。
写真と見比べながらお読みください。
銘曰
小折之村 陟彼高丘 富士不遠 累累塚幽 松林接影
木曾入眸 西顧淡海 東指參州 爰問絶景 猶記昔遊
藤縣岩存 李白憩休 蠻國服信 以祠武侯 矧又此境
神君停輈 風拂旌旗 日照戈矛 耀榮一時 流譽千秋
天和二年壬戌二月上旬 東武州學整宇主人林戇直民 誌
現代語訳です。
銘にいう。
小折の村の あの高丘にのぼれば [尾張]富士も遠くはない
しばしば塚は奥ゆかしく 松林の木陰に接し
木曽[の山々]がよく見える 西には淡海(近江)を顧み 東には参州(三河)を指す
爰に絶景を問えば かつて訪れたかのようである
藤の懸った岩ありて 李白は休憩し 野蛮な国が信服して 武侯(諸葛亮)を祀った[ように] ましてこの境においてはなおさらである
神君が車を止め 風が旗をはためかし 日は武人を照らす 栄は一時を輝かせ 誉れは千秋に伝わる
天和二年壬戌二月上旬 東武 州学 整宇主人 林戇直民が誌す
以上で、亀の背に乗っている碑の文は終わりです。
亀の下の台の部分にも文字があります。
詳しくは、次のサイトを見てください。
出典は、(社)生駒屋敷 歴史文庫
http://www.ikoma-yashiki.com/?page_id=75