【校長日記】 チーム学校
- 公開日
- 2015/06/08
- 更新日
- 2015/06/08
校長日記
朝日新聞の記事に、教員支援に「チーム学校」 カウンセラーら専門員法制化文科省検討 とありました。
一部引用します。
文部科学省は、教員とは別に小中高校の運営にかかわる人材を充実させるため、法令を改正する方向で検討を始めた。子どもの心の相談に乗るスクールカウンセラーや、福祉の専門家スクールソーシャルワーカーの職務を明確にし、数を増やして全公立校で相談を受けられる態勢をめざす。教員を支え、複雑化する課題に「チーム学校」として対応するのが狙いだ。
学校としてはありがたい話です。
これまでにも、話題に出たことはあります。
しかし、今回は法令を改正 する方向です。
これは大きな事です。
例えば、「早寝 早起き 朝ごはん」はあくまでも推奨でありスローガンです。
しかし法令ではないので、呼びかけるだけです。
これが法令になると、行政は制度を作らなければなりません。
学校は、そのほとんどが、法令に則って運営されているのです。
制度を作る義務が生じるわけです。
しかし、課題は山のようにあります。
全国に学校数は、小中、特別支援学校をあわせて35,000校ほどあります。
しかし、家庭への経済支援や虐待について児童相談所など他機関と連携するスクールソーシャルワーカーは1,500人、悩みのある子や保護者の相談に乗りいじめや不登校にも対応するスクールカウンセラーは、7,300人。
とても数が足りませんし、多くの財源も必要です。
現在でも、学校は多くの地域の方のボランティアによって支えられています。
ありがたいことです。
加えて、新聞記事にあるように、専門家の支えも必要なのです。
古知野西小学校・西部中学校は、コミュニティ・スクールの研究を始めています。
コミュニティ・スクールとは、学校と保護者や地域の方が共に知恵を出し合い、学校運営に意見を反映させることで、一緒に協働しながら子どもたちの豊かな成長を支える仕組みです。
「地域とともにある学校づくり」のあるべき形です。
その研究成果は、いずれ、市内の他校へも拡げていくことになります。
その時のために、布袋小学校でも、布袋中学校・布袋北小学校と連携しながら、保護者・地域の方によるライン、専門家によるライン、そして教職員が地域と繋がるラインのそれぞれを太くしていきたいと思います。
画像は、朝日新聞DIGITALから引用しました。
http://digital.asahi.com/articles/DA3S11797067.html?iref=comkiji_txt_end_s_kjid_DA3S11797067