【校長日記】 流氷の伝言−2−
- 公開日
- 2015/06/10
- 更新日
- 2015/06/10
校長日記
今朝、全国紙4社が、社説で地球温暖化問題を取り上げました。
一部紹介します。
朝日新聞
ドイツで開かれた主要7カ国首脳会議(G7サミット)は、地球温暖化対策として、2050年に世界の温室効果ガス排出量を10年比で40〜70%削減するという長期目標を打ち出した。70%に近い「上方」の達成をめざすという。
読売新聞
目標を達成するためには、水素エネルギーなどの革新的技術を開発し、脱炭素社会を世界的に構築する必要があろう。(中略)京都議定書では、先進国のみが排出削減義務を負っている。新たな枠組みは、新興国・途上国を含む全締約国を対象にすることが絶対条件だ。G7が結束し、交渉を進めていかねばならない。
毎日新聞も、朝日・読売と同じような内容でした。
産経新聞
サミットは今年末、パリで開かれる国連気候変動枠組み条約第21回締約国会議(COP21)で合意を目指すことで一致した。
残る課題は排出量の多い途上国での削減だ。頻発する気候変動が弱小途上国を脅かす。
昨日の「校長日記」で、地球温暖化によってアザラシ、シロクマが絶滅の危機と書きました。
また、キリバスの大統領が国民全員で島から移住することを考えているとも書きました。
日本も人ごとではなく、沖ノ鳥島も水没の危機を迎えます。
沖ノ鳥島の広大な排他的経済水域には、豊富な地下資源と豊かな漁場があり、温暖化でこれらを失うことになります。
国内ではゲリラ豪雨による水害も頻発し、亜熱帯性の害虫も増えています。
小原玲さんは、日本の蛍も撮影しています。
しかし、集中豪雨で川が氾濫し、幼虫やエサになるカワニナが流されてしまったと語っていました。
何とかしなければなりません。
G7サミットでは、 「70%近い削減」と言っています。
これだけ生活が便利になり、これまで産業のなかった国が工業で発展しようという中で、70%近い削減は可能なのでしょうか?
生活はますます便利になり、その多くを電気製品や自動車などの機械に頼っています。
その動力の多くは化石燃料。
私たちの生活を変えないと、70%近い削減は難しいでしょう。
あなたはできますか?
自分に問い返す機会を、小原玲さんにいただきました。
ありがとうございました。