【校長日記】 休み時間をなぜ放課?
- 公開日
- 2015/06/20
- 更新日
- 2015/06/20
校長日記
昨日、次のように書きました。
休み時間を「放課」というのは、日本広しといえども愛知県だけです。
いわゆる方言です。
全国的に「放課後」といっているのを、愛知県では「授業後」「下校後」といいます。
日本国語大辞典(小学館)には、放課は「その日の所定の時間の課業が終わること」 とあります。
したがって、愛知県の考え方ではないことがわかります。
それでは、愛知県ではなぜ休み時間を「放課」というようになったのでしょうか?
明治6(1873)年3月に公布された『愛知県義校規則』が起源のようです。
その規則には「毎日午前十時ヨリ同十一時マテ午後十二時ヨリ同一時迄ノ両度ヲ放課トス」 と、「放課」が使われています。
『愛知県教育史』第3巻の338ページ
「各授業時限の間に、明治7(1874)年の教則では5分、9年の教則では10分の『体操』時間をおくこととしたが、15年の教則ではこれを『放課』の時間とした」 と書かれています
現在でも、愛知県では「放課」は一般的に使われています。
県教委や市町村教委単位で、使わないと聞いたことがありますが、実態はどうなのでしょうか・・・・。