【校長日記】 吹奏楽コンクール ホール練習
- 公開日
- 2015/07/20
- 更新日
- 2015/07/21
校長日記
すでにご案内の通り、中学校の吹奏楽部は、運動部と同じように、勝負があります。
それが、吹奏楽コンクール です。
入場料が発生し、プロが審査する、独特の世界です。
今週行われる西尾張支部大会、8月6,7日の愛知県大会、さらには、東海大会、全国大会と続くのは運動部と同じです。
私も、平成2年から10年まで布袋中で、平成15年・16年を大口中・大口北部中で指揮者として出場してきました。
運動部と違い、指導者=プレーヤーというところが違います。
指揮者のミスが、そのまま審査に大きく影響するからです。
例えば、1秒でも規定の時間を超えたら失格です。
それは、当然ですが、指揮者の振り方で決まるのです。
愛知県は、5つの支部に分かれています。
その一つ、西尾張支部長として、今日、明日のホール練習会に顔を出します。
写真は今日の様子です。
ホール練習は、すべての学校ができるわけではありません。
ローテーションで、3年に1回ぐらいできれば御の字なのです。
私は、記憶している範囲内では、一度しかやったことがありません。
今の方が恵まれているのです。
ホールでの練習は必要なの?
当然です。
ホールは楽器です。
その響きは、実際にやってみないとわからないのです。
事前に響きを確認できるのは、とてもありがたいことです。
プロは?
必ずします。ゲネプロと呼んでいます。
本番前にチェックするのです。
何をチェックするの?
ひとつは、パーカッション(打楽器)の音量です。
これは、ホールによって癖があり、やってみないとわかりません。
今年のコンクール会場では、打楽器が聞こえすぎる傾向にあります。
次に、ステージの配置です。
ぎゅっと中央に固めるのか、全体に分散させるかはそのバンドの特性によります。
一般には広げた方がホールに響くのですが、実際にホールで演奏すると、周囲の音が聞こえにくいのです。
突然では子どもが不安になります。
だから固める学校もあるのです。
そして残響です。
演奏は、残響までが音楽です。
その長さは、ホールによって全く異なります。
残響が長いと、いわゆるお風呂で歌うように響いて聞こえます。
しかし、メリハリは甘くなり、キレがなくなります。
残響が長いホールでは、短い音はより短めに演奏するのです。
また、お客さんが少ないと残響が多くなります。
たいてい、それまでの経験と、事前にホールで音を聞いて判断するのですが、抽選の都合で出演順1番ということもあります。
コンクールの1番は、お客さんが少なく、空気が冷えており、音程が低めに出ることがあります。
これが、4つ目のポイント。
気温と音楽をどうコントロールするのか。
これは、事前の音出しが影響します。
B編成とA編成1日目が7/24(金)から始まります。
運動部に勝るとも劣らない勝負の世界を、ぜひご堪能ください。