【校長日記】 色丹島訪問記 −10−
- 公開日
- 2015/07/28
- 更新日
- 2015/07/28
校長日記
平成25年度 北方四島交流訪問事業(教育関係者・青少年)の報告10回目です。
8月2日20時より、船内研修会が始まりました。
講師は、外務省欧州局ロシア課課長補佐の杉浦氏です。
今回の目的は交流です。交渉ではありません。
それでも、日本の主張、ロシアの主張、相手の立場を理解していないと、不用意な発言をしたり、相手を傷つけたりすることがあるかもしれません。
こうした学習は不可欠です。
写真上で、それぞれの主張を確認しました。
ポイントがあります。
ロシアは、歯舞・色丹は返すと言っていることです。
返すつもりの色丹と、返す気がない国後・択捉は、インフラ整備等、どう違うのでしょうか?
これが、私の個人的な大きな興味です。
写真中は、北方領土の歴史です。
明らかなのは、北方領土は、歴史上常に日本の領土だったということです。
地図中の赤い部分です。
ポツダム宣言に次のようにあります。
(8) カイロ宣言の条項は履行さるべきものとし、日本の主権は本州、北海道、九州、四国及びわれわれの決定する周辺小諸島に限定するものとする。
ここでしっかりと決定してくれれば、もめ事は起きなかったのです。
この宣言は、アメリカが決め、イギリスが少し修正をし、中国は了解したのみです。
ソ連は、後になって追認したのみです。
写真下は、ソ連が中立条約を一方的に破棄し、日本に攻撃してきた流れです。
元島民の人の話を聴く時に必要な知識です。
明日に続きます。