【校長日記】 本当の足利尊氏像は?
- 公開日
- 2015/08/01
- 更新日
- 2015/08/01
校長日記
夏休み中は、社会科に関係のある雑学を紹介しています。
「頼朝像ではなかった!?」
昨日の話です。
もちろん断定はできませんが、あくまで有力説なのです。真相はわかりません。
同じような話はまだまだあります。
実は私たちが足利尊氏像として習ってきた下の左の絵も、今では、足利家の執事職であった高師直、あるいはその息子の高師詮である可能性が高いそうです。
また、これまで平重盛像とされてきた下の右の絵が、近年、尊氏像とする説が有力となっています。
長谷川等伯の武田信玄画像(法体の坐像)も畠山義総ではないかといわれています。
「西郷隆盛」の肖像画や銅像は本人の顔ではありません。何せ、本人の肖像画は1枚も残っていないのです。
そこで、「顔の半分は弟の従道に似ていた」、「顔の下半分は従兄弟の大山巌に似ていた」といわれていたことから、2人の写真をモデルとしてイタリア人銅板画家であるエドアルド・キヨソネがイメージを膨らませて描いたものです。(1878年)
聖徳太子、一休宗純、後白河上皇の肖像画も疑問が持たれています。
「歴史」も変われば肖像画の主も変わるものなのですね。