学校日記

カンボジアのこどもたち−5−

公開日
2017/08/07
更新日
2017/08/07

社会科お役立ち情報

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カンボジアのこどもたちの様子を紹介しています。

私のブログ「あなたも社楽人」では、アンコール遺跡関係の記事を載せています。
併せてご覧ください。 http://blog.goo.ne.jp/syaraku0812

今日は、カンボジアの学校です。

車での移動中、学校をいろいろ見かけました。
ここに紹介した写真は、全て学校です。

上の写真には子どもが写っています。
このように、基本は制服です。


ここで、カンボジアの学校制度 を紹介します。

カンボジアの教育制度は日本と同じ6・3・3制です。
最初の9年が義務教育です。

通常は月曜日から土曜日までですが、あの内戦後、教室や教師が不足し、多くの学校では午前と午後の2部交代制です。

午前は7時から11時、午後は1時から5時までで、確かに11時を過ぎると、制服を着た子が道路を歩くのを見かけました。

音楽や図工のような実技教科はないそうです。

義務教育といっても、就学率は80%ほど
学校は全て無料です。

多くの学校では、電気はありません。

ちなみに、小学校は国内に約7000校あるそうです。

中学校3年生(第9学年)と高校3年生(第12学年)には、卒業試験があるそうです。そのため、余裕のある家庭は、午前・午後の空いた方の時間、塾や私立学校などに通っているそうです。

※ 午前に学校へ行き、午後に同じ学校・同じ先生で有料で授業を受けることが多いそうです。
 教師にとっては、副業になるわけです。

写真にはありませんが、教育大学も見ました。
小学校の先生は2年間、中学・高校の先生は4年間通います。大学でも制服を着ていました。

しかし、先生は社会的に尊敬されていますが、給料はとても安いということでした。

2013年に、小学校の教員の最低基本給が月80ドル(9,000円)に引き上げられました。

それでも、「労使紛争が多発している縫製工場労働者の最低賃金と同レベル」(ティミル・ティミルによる)

カンボジア人の知識人の平均月収の3分の1以下です。
給料が安くてもなろうとするから尊敬されるのかもしれません。

都会の教師は副業で支えていますが、田舎の教師は副業に就けません。
だから、田舎の学校での教師不足は深刻なのです。

日本の教師の給料を上げた田中角栄は偉い!

大学の最高峰は、王立プノンペン大学で、入学するのはとても難しいそうです。

人気の学部は医学部や法学部、人気がないのは教員養成系です。
良い先生が集まらないと、国の発展はありませんね。

ポル・ポト政権時代には、国中の教師のほとんどが虐殺されました。
また、文字が読み書きできる人の多くも殺されました。
そのために、内戦後は、文字が読めればすぐ教師に採用されました。
その人たちに習った人が、今教師をしています。

カンボジアでは、今でも、その影響を引きずっているのです。

詳しくは、ティミル・ティミル http://timil.exblog.jp/20880764

内戦の話は、後ほど紹介します。